下の写真は以前、東京の須賀繁雄氏から頂いた写真である。
「目で見る大津の100年」1992年発行、に載っていたもので、明治41年12月に撮影されたとある。おそらく背景などから判断して、どこかの写真館のなかで記念に撮影したものであろう。
この写真からは自転車の銘柄までは判断しかねるが、形状や年代からして英国車の可能性が高い。それも日米商店が販売していたラーヂ号ではないかと推察する。
「目で見る大津の100年」より
次の写真(明治期ではないが)も大津市追分町付近で撮影したものである。
微かに柱のような看板に「追分町」という文字も確認できる。
極めて日本的な風景で、水車小屋、大八車、そして左側の奥に自転車が見える。
一見、明治期を思わせるような写真である。
「ナショナル ジオグラフィック」
1936年(昭和11)4月号より