わが国自転車産業の構造分析-2-
磯部浩一 明治学院論叢 1959年
―――部品工業の後進性について――
一、まえがき
二、部品工業の基本的構造
三、若干の代表的品工業の実態
四、外註・下請について
五、自転車生産における集中の状況――日本とイギリス
六、むすび
一、まえがき
わが国の自転車産業の構造は、その商業資本的性格によつて特徴づけられる。問屋制は一般的には、第二次大戦後は後退しており、それは問屋の生産者化あるいは仲人化として把握されている。この場合、問屋の生産者化は問屋の弱体化として理解されている。しかるに自転車産業においては、工業生産と問屋生産における完成車生産の比率が、戦前に・・・
わが国の自転車産業の構造は、その商業資本的性格によつて特徴づけられる。問屋制は一般的には、第二次大戦後は後退しており、それは問屋の生産者化あるいは仲人化として把握されている。この場合、問屋の生産者化は問屋の弱体化として理解されている。しかるに自転車産業においては、工業生産と問屋生産における完成車生産の比率が、戦前に・・・
39頁
日本自転車史研究会所蔵
54頁
第6表 自転車(完成車)製造等
56、57頁
第2図 英国ラレー工場の系図