「自轉車瓦版」 第14号
昭和60年5月6日発行
☆明治の「輪友」雑誌(M.36.3.10.17号)に次のような興味のある記事があった。
△自転車に関する良書を知りたし其著書と書名と発行所の垂示を乞ふ、(下總好輪生)
▲記者の知る所では、
松居松葉君著「自転車全書」 神田区南甲賀町 内外出版協会発行
梅津大尉著「自転車指針」 京橋区南伝馬町厚生堂発行
佐藤喜四郎君 「自転車修繕法」 神田区西小川町 快進社発行
尚ほ此他に博文館にも某氏の著書ありと覚ゆ。 P.47
◎大坂から今度『輪界』という雑誌が出たが遉がに田村規茂氏が幹する丈あって巻中気骨のある文字を以て満されて居る。輪士の読むべきものは東京で『輪友』 大坂で『輪界』だ。(愛読生) P.67
▲新刊寄贈書目の欄に、◎「輪界」第1号 大阪輪界社発行とある。69ページ。
我国自転車団体の最も古い日本輪友会の話(一)
石川 信君「……それから「自轉車」という機関誌も作りまして、たしかこれは5号まで出して廃刊したと思って居ますが、何しろそう云う風で盛に会員も募りました。また雑誌上では欧米の自転車界の事跡も調べて報道しまして、大いにこの道を奨めたのでございます。この雑誌は私も保存して置いたのですが、ただ今一寸見えなくなりました。多分慶応義塾の福澤さんの所には保存してあるだろうと考えます。P.38
☆福島の真船氏がMTBのハンドルグリップをみて説明したように、やはり反対についているようである。Rightの「R」という文字が左側のグリップに書いてあった。ほとんどのMTBのグリップが反対に付いているのであるからおもしろい。だれが最初に間違えたのであろう。
註、私の所有する水谷のマウンテンバイクもやはりハンドルグリップの左右が逆になっている。