2023年5月2日火曜日

自転車関係資料 - 237

自転車関係資料 - 237

これも明治後期の団扇絵。

日傘を持った美人、子供が黒塗りの郵便投函箱に手紙を入れようとしている。
左側にはサイクリストも見える。電信柱も描かれている。


団扇絵

日本の郵便ポストの変遷について
日本で最初の郵便ポストは、明治4年(1871年)に郵便制度が始まったときに設置された。そのポストは木製で「書状集め箱」と呼ばれ、東京、京都、大阪の3都市と東海道の宿場に置かれた。その後、郵便制度が全国に広がるにつれて、ポストの数や形も変化していきた。ポストの色は当初黒色だったが、明治34年(1901年)に赤色に変わった。これはポストの位置を目立たせるためであった。また、ポストの形は当初角柱型、明治34年に円筒型が試験的に導入され、明治41年(1908年)に正式に採用された。

戦時中は物資不足のために鉄製のポストが減り、一時期コンクリート製などの代用品が現れた。戦後は再び鉄製のポストに復活した。
昭和45年以降からは角型のポストが主流となる。これは郵便物の量や種類が増えたことに対応するためであった。また、速達郵便や航空郵便などの専用ポストも登場した。現在では、差し出し口や収集口が改良されたり、色やデザインが多様化している。