2023年6月7日水曜日

自転車関係資料 - 249

 自転車関係資料 - 249

「方今三府往来 : 一名・開花ノ魁」 山本与助 著、 岡本楳園 書

大野木宝文堂 明治8年1月f発行

馬車と自転車の画が左側の上段にあるが、やはり自転車は三輪車が描かれている。

この時代は自転車と云えば三輪車であったことが分かる。


「方今三府往来 : 一名・開花ノ魁」
国会図書館所蔵


「方今三府往来」とは、明治8年(1875年)に出版された山本与助著の紀行文である。一名「開化の魁」とも呼ばれる。この本は、当時の東京、大阪、京都の風俗や文化を紹介するとともに、横浜、神戸などの開港地の様子も描いている。山本与助は、幕末から明治にかけて活躍した文人で、岡本棋園と親交があった。この本は、岡本棋園が書き、長谷川貞信が挿絵を描いた。書肆は大野木宝文堂である、この本は、当時の日本の近代化や西洋化の進展を伝える貴重な資料と云える。