2025年4月15日火曜日

トーマス・スティーブンス関連

  トーマス・スティーブンス関連

アウティング誌を眺めていたら、下のスケッチ画が目にとまる。
トーマス・スティーブンスの「自転車世界一周」(Around the World on a Bicycle)は何度も眺めているが、このスケッチ画は初めて見る気がする。

この画の説明書きには簡単に「特徴的な山の近くに」とあるが、この山が富士山のようでもあり、急峻な別な山にも思えてくる。手前の建物も日本風ではない。だが浜辺に浮かぶ舟は和舟であり艪も正確に描かれている。やはりこの画の場所は静岡から東海道を三島方面に向かうところの風景と思われる。

「本文を見ると、1886 年 12 月 4 日の土曜日に日本の主要な都市のひとつである岡山に着く、私はのんびりと自転車を走らせながらこの街を見物した。 
長崎を離れて以来、日本人を除いて誰も私の前を横切った外国人はいなかった。ここでも同様であると思っていた。 
しかし、嬉しい驚きが私を待っていた。商店街の大通りを行くと一つの角に 2 人のアメリカ人宣教師が現れたからである。  
自己紹介をしたら彼らはキャリー氏とローランド氏であった。そして、宣教師の3家族もこの街に住んでいることを私に教えてくれた。・・・ 」

237頁

表題
アウティング誌 合本版 第12巻
1888年4月~9月号
Outing : an IIlustrated Monthly Magazine of Recreation