2021年10月24日日曜日

バックナンバー 90

 ニュースレター(NEWSLETTER)NO.90 

1997年2月27日作成 日本自転車史研究会

くるまたちの社会史
この程、斉藤俊彦氏の「くるまたちの社会史ー人力車から自動車までー」 という本が出版された。(中公新書、1997.2.25発行) この本は、人力車ではじまる車社会の近代100年の変遷を記述し、その中でややもすると忘れがちな自転車にもスポットをあてている。
自転車史を研究するにあたり、たいへん参考になる一冊である。是非一読をお薦めする。
また、P.25からP.28では当研究会のことも紹介されている。

くるまたちの社会史
中公新書 1997年2月25日発行 

K氏からのレター 
仕事の関係でイギリスに行っている K氏から。
VCC(ベテラン・サイクル・クラブ)の定例昼食会に参加し、その会話の中で 「ある地方で古自転車がぎっしり詰まった納屋を見つけた」と云うことで、 そこに行ってみました。はたしてそのとおりで、いろいろと引きずり出したところ、 サンビームが1台ありました。十数年来の念願がかないウキウキしています。 部品は全部揃っており、BSAサンビームでなく本物のサンビームです。
今年のポリーはこれで参加しようかと思っています。

3rd啓蟄の会
下記の要領で開催予定。
開催日、平成9年3月1日から3月2日
場所、千葉県保田市大帷子74 
会費、1泊4食付き 15、000円
その他、自転車撮影会、スワップミートなど。

外国の雑誌
八神商会で、下記の雑誌を斡旋。
Miroir du cyclisme 1965.11,No.65から1992.2,No.452
International cycle Sport 1968.5,No.1から1984.12,No.199(全揃)
Velo 1974.5,No.76から1996.11,No.326
Le cycle 1970.6,No.109から1996.12,No.240
Bici Sport 1976.6,No.1から1996.12

明治期のラージ?
先頃、東京・北千住のある倉庫から、明治期のものと思われるイギリスのラージ 号が発見された。このラージ号レーサータイプのもので、珍しいとのこと。
現在、製造年など自転車文化センターにて調査中。
朝日新聞のインターネットの記事(97.2.27)から

自転車デモ、3列並走ダメ
 地球の温暖化を防ぐために今年12月、京都で開かれる「地球温暖化防止京都会議」を盛り上げようと、東京の市民団体がこの春、都内で1千台の自転車が3列で走るデモを計画したところ、警視庁から「自転車は並走してはダメ」と待ったをかけられた。
 主催者側は「排ガスが出ない自転車だからこそ意義があり、一列ではデモの効果がない。デモ隊を自転車に置き換えたと考えればいいのに」と発想の転換を迫るが、警察側は「趣旨は理解できるが、道路交通法に反する」と譲らず、お互いの主張は平行線をたどっている。
 自転車デモを計画したのは、市民団体を中心に構成する「アースデイ1997イン東京」実行委員会(山根眞知子委員長)。京都会議を成功させるために4月19、20の両日、東京・代々木公園を主会場にフェスティバルを行う。
 そのメーンイベントが、自転車千台が横3列になって、ソーラーカーを先頭に渋谷、銀座、新宿を巡って都心を一周するデモ。車に依存し過ぎる現代社会を見直してもらおうという、日本では初めての試みだ。
 道路使用許可を得るため、2月、警視庁に相談したところ、答えは「自転車は道交法の制約を受ける」だった。警視庁警備一課によると、自転車は道交法で「左側寄り通行」(18条)と「並進の禁止」(19条)が定められているため、「一列で走行するか、どうしても並列になるならば押して歩くしかない。デモといっても、法律を守っていただかないと……」という。
* お巡りさん、あまり硬いことは言わないで、せめて1日ぐらいは許可したら。 当研究会からもお願いします。

第8回国際自転車歴史会議
今年で8回目をむかえる国際自転車歴史会議は、舞台を第1回目と同様、 記念すべきイギリス・グラスゴーに移す。
開催日は、8月27日から29日まで。 今年も有意義な会議になるものと期待される。