2021年10月22日金曜日

糸車

 糸車

 今では郷土資料館とか文化資料館などに行かないと見ることが出来なくなった糸車。
偶々、本日ある古民家で見ることが出来た。
前から気になっていたが、イメージ的にダルマ自転車の前輪を思い浮かべる。
 クランクは片側だけだが、利き腕を考えれば両側にあってもよさそうである。
 この糸車はいつごろから日本に伝わってきたのかを調べたが、はっきりした年代は分からない。江戸時代の天明年間とも云われているが、これとても確たる証拠はない。
恐らくは中国大陸から朝鮮半島を経由して伝来したと思われるが、これも定かではない。
踏車とこの糸車が合体すれば、ミショー型自転車やダルマ自転車の前輪構造とその駆動方法が江戸時代に確立されたはずであるが、これはいまだから言えることである。それに前段として直列二輪の乗り物も存在していなければならない。やはりドライジーネや前後に車輪の付いた木馬のような乗り物が必要になってくる。 

糸車 神奈川県山北の古民家で本日撮影