2023年10月13日金曜日

皇太子殿下シマノ行啓

 皇太子殿下シマノ行啓

下の写真は、平成元年(1989)5月16日に皇太子殿下がシマノを行啓された時の写真。
前回のバタバス社から入手した歴史的自転車などをご覧になった。

以下の記事は、(株)シマノ『シマノ70年史』(1991.03)より、
皇太子殿下、シマノ本社へご行啓。

全社をあげてお迎えする。
1950 (昭和25) 年に高松宮殿下のご視察を受けて以来、実に39年ぶりに皇室をお迎えする栄誉に浴したシマノ。 皇太子殿下が名誉総裁として建設中の 「国際花と緑の博覧会」 ご視察のために来阪されるのを機に、 大阪の地場産業として岸大阪府知事の推薦を受け、 当社を視察される運びとなったものである。 ご行啓にあたっては、 社長島野尚三をはじめ全社員が事前よりその準備にあたり、 数々の展示や工場内の清掃、整備、 さらに接待のリハーサルに至るまで万全の態勢を敷いた。
殿下は5月16日午前9時半に本社ビル前にご到着。 最新自転車からクラシック自転車、工場の生産設備などを丹念に視察された。なかでも印象的だったのは、 登山の趣味をお持ちだという殿下が直接MTBに手をお触れになるなど、 強い興味を抱かれたことで、ご自身から希望して試乗されるというハプニングも登場。その様子はマスコミでも広く取り上げられ、 「一つの企業視察に2時間もかけたのは異例のこと」と宮内庁担当記者も驚くほどだった。 ご行啓は努力のかいあって滞りなく終了、 シマノの歴史にまた栄誉ある1 ページが記された。

平成元年(1989)皇太子殿下がシマノに行啓
提供:シマノ、岡田素男 氏
以下同じ