2023年11月24日金曜日

ローヤル・サンビーム

 ローヤル・サンビーム

下の写真は英国のサンビームで40年ほど前に岩立氏に送っていただいたもの。

撮影場所は、ロンドンのサイエンス・ミュージアムと聞いている。

このサンビームの解説は英国の自転車に精通している小池氏にお願いした。


サンビーム
写真提供:岩立喜久雄氏


以下は小池氏の解説、

1915年から1928年までの間に生産されたオール・ブラック・ローヤル・サンビームで間違いありません。その生産期間のいつのものかは、車体番号でしか確認できません。フロントのブレーキは改造されています。リフレクターは無いのが正統。リフレクターは後付けです。ペダルとサドルは似たようなものに取り換えられているのではないか?と思います。BROOKSはサンビームには細部の違うオリジナル・サドルを供給していました。ゴールデン・サンビームには『ねじったサドルベースが使われ、通常の2本レールではありません。ローヤル・サンビームのサドルは『背が低く、幅も1~2cm広い』。これも現物確認しないとわかりません。グリップは後ろの部分がネジで外れてパンク修理セットがグリップの中に入っていたらオリジナルです。オイルランプはルーカスのシルバーキングが入っていますが、これもじつは、サンビームはオリジナルのオイルランプを作っていました。オイルタンクが横から見ると『ゼリービンズのような楕円形』をしているのですぐわかります。サンビームのレストアは難しいです。

追伸、
拡大してみたら、ペダルは『真っ赤なにせもの』です(笑)。ラレーかフィリップスのペダルですね。(小池一介)