2021年12月27日月曜日

バックナンバー 114

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ニュースレター(NEWSLETTER)NO.114

2001年8月25日作成 日本自転車史研究会

●流山と自転車
先日、千葉県流山市の市立博物館で開催されている 「流山と自転車」という企画展を見に行きました。 展示してあった自転車の大半は自転車文化センターの所有品だったり へッドマークや風きり等はKさんのコレクションだったのですが 、大正から昭和にかけて地元にあった自転車倶楽部の話しや地元の人からの自転車に関しての聞き取り調査を載せてあったりして、一市町村で行なった企画展としては大変面白かったです。 図録も何冊か買って友人にあげました。わたしも自転車に関心を持っている一人として地元の自転車の歴史の事を調べておこうと思いました。 (自転車工房いのうえ)

●啓蟄の会
第12回「啓蟄の会」が、9月22日~24日まで、千葉県の 鋸南町・アートプレイス AKU AKU で開催。 今回のメインテーマは「R.Herseに関する世界唯一のもの?」。いつものように参加者の愛車を施設にある写真スタジオで撮影できる。

●トーマス・スチーブンス
下記について質問します。N生
①オーディナリー型で世界一周したトーマス・スチーブンスの項、とても興味深かったのですが、彼の写真、あるいは肖像画等はあるのでしょうか?御所有、又は出所等を御存知であればお教え頂けないでしょうか?

②トーマス・スチーブンスのおおよその行程は貴研究会のHPで充分分かるのですが、コンスタンチノーブル(イスタンブール)~カルカッタ~広東~は海路でしょうか?

③トーマス・スチーブンスのこの冒険は、オークランド1884年4月22日出発~1886年12月17日到着まで約1年8ヶ月という事でよろしいでしょうか?

事務局:①彼の写真はあります。何れも書籍と雑誌ですが、5点ほどあります。 ②この区間の行程は海路です。③そのようです。

●小径折り畳みの原点
ポーターシルクは、片倉シルクが、志村精機のパピー号のパテントを引き継いで生産したものである。その折畳まれた小ささは驚異的で、とても50年前のデザインとは思えない。設計者の横巻氏はこの自転車を、自らの通勤にも使ったという。その後、横巻氏は、創生期に本田技研にも深くかかわったが、惜しくも、若くしてドイツで客死された。小径折り畳み自転車が、他でもない日本で生まれ、しかも通勤用という、きわめて都会的な発想で、50年も前に考えられたということに、一種驚きを禁じえない。横巻氏の先見性は、やはり天才そのものだ。(マンスリー・エム7月号、K氏の記述より)