2022年2月6日日曜日

バックナンバー 122

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ニュースレター(NEWSLETTER)NO.122

2002年7月1日作成 日本自転車史研究会

●シンガーのパテント
オランダのトムさんからパテントの原書コピーを入手。
このパテントは1879年8月6日にシンガーが登録したローラーベアリングの改良に関する特許。コピー希望者は事務局へ。実費にて郵送します。

●技研ニュースなど廃刊
財団法人 自転車産業振興協会技術研究所が発行していた。「技研ニュース」・「技術情報」が3月末で廃刊した。今後これらの情報は電子メールサービスにより配信される。

●全日本実業団自転車競技連盟35周年
全日本実業団自転車競技連盟は35周年を記念して、記念誌を発刊した。
内容は、歴代三役と理事・監事の名簿、思い出のアルバム、資料、年表、規約など。

●三本氏愛用のラレー・レコードエース(RRA)は如何?
詳細については、事務局まで連絡下さい。 三本 実氏はイギリス在住のベテラン・サイクリスト。VCCの古くからの会員でもある。

●ジョン・ピンカートン氏逝く
予てから病気療養中であった、イギリスのクラシック自転車愛好家のジョン・ピンカートン氏は2月4日逝去した。彼はVCCの会長も長年勤め、日本にも数回来ている。先の国際自転車歴史会議(平成12年8月25日)にも出席し、研究成果を発表している。

●日本最初の自転車は”独行車”か?
自転車技術史研究家の梶原利夫氏によると松平文庫(松平宗紀氏蔵・福井県立図書館寄託)の「御用日記」(文久2年2月6日条)に、自転車に関する記述があると言う。文久2年と云えば1862年であり、慶応年間の自輪車よりも3年はやい。 その資料には次のように書かれている。

「権六(佐々木権六)罷出ビラスビイデ独行車相廻り組立出来靭負(家老、中根雪江)も罷出御馬場辺御乗試被遊候」

 これは当時、松平春嶽が、江戸霊岸島の藩邸で独行車という乗り物に乗った様子を記述したものである。
はたして、この独行車如何なる乗り物なのか?自転車なのか?馬車なのか?そしてビラスビイデとはどのような意味なのか?ヴェロシペッドの意味なのか?独行車の図や絵が出てくると面白いのだが。いまの段階でこれを自転車と断定することは出来ない。何れにしても今後の調査研究が待たれるところである。

●VCCの季刊誌「News and Views」で当サイトを紹介
イギリスのヴェテラン・サイクル・クラブの季刊誌(4/5月号14頁)に当研究会のサイトの一部が紹介された。
この記事の内容は、2年前の国際自転車歴史会議で発表された「日本のオーディナリー型自転車の歴史」についてである。

●「ラピタ」にエルスの子供車など
雑誌「ラピタ」6月号で、名古屋のサイクル・ギャラリ-・ヤガミが2ページにわたり紹介された。
写真には同ギャラリ-所有のエルスの子供車や岡本のデュラルミン自転車(昭和22年製)などが掲載されている。

●NHKの『新・クイズ 日本人の質問』でオーディナリー自転車が出題
問題は「大流行した自転車・オーディナリーの日本でのニックネームは?」  というもの。
放送予定は8月18日。

●自転車タクシー京都で快走
このタクシーを運営するのは環境共生都市推進協会(NPО法人)で地球温暖化防止京都議定書の採択をきっかけにスタートさせた。自転車はドイツのメーカーから10台購入。車体は三輪式で再生可能なポリエチレンを採用。3人乗りで21段変速。最高時速は25キロとか。価格は1台80万円と大変高価。運賃はエリア内なら距離にかかわらず1人1回300円である。(平成14年5月18日付け日本経済新聞)