2022年10月10日月曜日

ミショー・ラルマン・フィッシャー?

 ミショー・ラルマン・フィッシャー?

昨日、知人から電話があり、「世界で最初に直列二輪車の前輪にペダルクランクを取付けたのは誰だ」と云う話で、この点に関しても個人的にはよく分からないと伝えた。ミショー、ラルマン、フィッシャーなどの名前があがる。或いはカール・ケッチを挙げる人もいる。100年以上も経たこのような歴史論争は無駄とは言わないが、正直正確な特定は不可能に近いと思っている。実際、最近のニュースでもどれが正しいのか迷うことが多い。ましてやネットを含め過剰に情報があふれている現代では、殆どがフェイクニュース、デマ、ガセネタ等であり、真実が分からない。結果的には大多数の良識的な判断や権威ある学者の意見がほぼ正解ということになる。学者でも主催者の都合のよい答えを出してくれる学者を事前に選定してしまう場合がほとんどで、これとても怪しい。

ましてや、自転車の歴史など殆どの人が興味を持たない分野ではなおさらである。大きな声で叫び、最初に活字にしてしまった人の見解があたかも正史として扱わられることもある。

個人的にはミショーでもラルマンでもフィッシャーでもケッチでもよい。電話での結論はそれぞれそういう説があるということでよいのではという話で終わった。

今後もこの乗り物は世界最初の自転車だ、という話はつきないと思う。いつの時代もこれは一番これが最初と主張する人は出てくる。言わせておけばいい話である。世の中いろいろな考えや物が多くあるほど楽しいし、何も一つに絞る必要はない。世界最初の自転車が今後も何台現れても別に不思議ではない。「ああそうですか」と半分無視すればよいことである。例えそれが解明されたとしても現代の自転車は何も変わらない。今後も色々な形態で進化して行く。