2011年3月28日月曜日

スターリングの新聞広告

 これも日米商店のスターリングの新聞広告です。いずれにしても明治38年に新聞各紙にたくさんの広告を出しています。日米商店の自転車と言えばすぐにラーヂ号を思い浮かべる人もいるかと思いますが、英国製の自転車の輸入は明治39年からです。それまでは、店の名前がしめすとおりすべてアメリカ製品でした。
 明治35年の日英同盟締結以降は官民とも、徐々にイギリスとの関係が重視されるよういになり、それまでアメリカ一辺倒であった日米商店にも、改革の機運が訪れてきました。明治治39年1月、社主自らが渡英し、ラッヂ・ホイットワース社との間で直輸入契約を締結することになりました。したがって、これ以降は、英国車ラーヂ号の日米商店となっていきました。