今日の神奈川新聞より
2020年6月14日付け
子供の頃、仕事する自転車をたくさん見た。
そば屋の自転車は勿論のこと、米屋、氷屋、紙芝居屋、豆腐屋、往診する医者、お巡りさん、郵便配達、新聞配達、牛乳やヤクルト配達、リヤカーを付けた魚屋、八百屋、ぽんせんべい屋、材木屋、金魚屋等々。
余談だが5歳頃、その仕事する自転車に轢かれてしまった。
前の家に住む同い年のショウ坊とケンカをし、道路に飛び出したところをゆるい坂から下ってきた米屋の自転車と激突、ボキッという異音と同時に左足の脛の中央部分を骨折。
驚いた母が私を抱いて、1キロほど離れた骨接屋へ小走りで連れて行った。その時に自分の足を見たら、くの字に曲がりぶらぶらしていたことを記憶している。
60年以上経った今も指で触るとその部分が微妙に膨らんでいるのが分かる。
その交通事故が私と自転車との最初で最大の接点であった。
この写真のように、そば屋の配達姿はまさに職人技であり、日本における自転車文化の一コマだと思う。
上掲の出前写真の説明記事
1960年9月18日の紙面に「出前競技大会」が横浜高島屋で開催されたことも記されている。