足踏み式三輪車
下の写真はロンドンの科学博物館所蔵のトレッドル式三輪車。
駆動用トレッドル(足踏みレバー)とティラー(舵取り棒)を備えた初期の三輪車(ヴェロシペード・トライシクル)は、1851年頃に登場したと云われる。
駆動輪は後輪の片側のみで、もう一方の後輪は真鍮製ブッシュを組み込んだハブを介し、駆動軸上で自由に回転する構造であった。車輪は木製で、鉄製のタイヤ(輪)が巻かれていた。前輪が24インチ、後輪が35インチのサイズ。
1869年に前輪駆動のヴェロシペードが人々の関心を集め、自転車産業が誕生した。その後、設計の進化を経て、1870年代には「オーディナリー」(いわゆる「ペニー・ファージング」)や大径車輪の三輪車が路上に登場した。
この大人用のトレッドル式三輪車は、ラック・アンド・ピニオン式の操舵機構とペダルを備えた三輪車に取って代わられるまで人気を博した。一方、子供用のトレッドル・ティラー式三輪車はその後も製造され続け、当初は裕福な家庭向けの高級品であった。初期の製品には木製のハブや部品が使われていたが、1880年代までには鋼鉄製となり、金具類には鋳鉄が用いられるようになった。また、初期モデルの車輪リムは金属製でタイヤを装着しないタイプであったが、後期のモデルにはソリッドラバー(中実ゴム)製のタイヤが装着されるようになった。



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