ゴンパーズのヴェロシペード
下の図は、1821年にイギリスのルイス・ゴンパーズ(Lewis Gompertz)によって開発された、腕と脚の両方の力で進む改良型の「ドライジーネ(ホビーホース)」である。
当時の自転車の進化において非常にユニークな工夫が施されており、以下のような構造的な特徴を持っている。
主な特徴とパーツの役割C(ハンドル・レバー部分): 乗り手が両手で前後に押し引きするレバー(ハンドルバー)。D・G(セクターギアとラックギミック): ハンドルレバー(C)と連動した「セクターギア(扇形歯車)」が前輪の軸にある小さなラチェットギヤ E(ピニオン)と噛み合っていて、手でレバーを引くと前輪が回転し、推進力を生み出す。B(胸当て): 乗り手が前傾姿勢になり、上半身(胸)を預けてしっかりと体重を支えるための布製パッド(クッション付きのフレーム)。これにより、腕で力一杯レバーを引くことができる。H(サドル): 乗り手がまたがる座席。当時はまだ現在の自転車のような「足で漕ぐペダル」がなかったため、乗り手はサドルに腰掛けた状態で地面を足で蹴って走り(脚の力)、同時に手元のレバーを引くこと(腕の力)で、より効率的に、かつ高速に進むことができるよう設計された。











