2026年3月16日月曜日

自轉車瓦版 第94号

 自轉車瓦版 第94号 

  昭和60年12月1日発行

★福島県の喜多方市でダルマ自転車を発見!

 喜多方市字一丁目4647番地、「中の越後屋」という味噌醤油醸造業を営んでいる宇内弥惣次氏宅に、この程木製のダルマ白転車があることが分った。このダルマ自転車はフレームが鉄製、ハブ・スポーク・リムが木製でタイヤは鉄のタガで出来ているもの。前輪の直径は80㎝、後輪は35㎝、 ホイールベース は80㎝である。また高さは110㎝で、全体の長さは135㎝である。小型だが、フレームはダルマ自転車特有のステップも付いており、恐らく明治20年前後に作られたものと思われる。この店は先祖代々味噌醬油醸造業を営み、現在の弥惣次氏は四代目である。明治初めに上の越後屋から分家して、中の越後屋と呼ばれる旧家でもある。現在、観光客のために店の一部を公開して、味噌醤油醸造の製造工程などが分るようになっている。このダルマ自転車は二代目の弥惣次氏(大正15年9月14日、81才で没)が当時買入れたと伝えられている。現在、確認されているところでは、福島県内では、このダルマ自転車が唯一のものである。この情報は真船氏から寄られたもので、同氏は、さらにこの自転車の細部について調査中である。あるいは製造者の氏名等が発見されるかもしれない。


「中の越後屋」
Googleストリートビュー

喜多方のダルマ自転車
ヘッド部下
写真提供:真船高年氏
以下同じ

前輪
右側ペダル欠損

後輪ステップ

全体後部

前輪左側 宇内さん

後輪左側

サドルの下部

前輪とペダル 右側

右側からの全体

正面

ヘッド部

後輪右側

73頁
蔵のうちそと : 蔵のまち喜多方
 池内紀昭 著 歴史春秋社 1979年12月1日発行
国会図書館所蔵

「会津喜多方案内」
山口金伊 編 喜多方案内発行所
 1916年(大正5年)1月1日発行
国会図書館所蔵