2026年11月7日土曜日

3輪商用バン

 3輪商用バン

1987年6月発行の雑誌『THE CLASSIC MOTOR CYCLE』に掲載された、1933年製のラレー(Raleigh)「モーターリキシャ(オートリキシ)」という3輪自動車.

 リライアント(Reliant)社、

この1933年型ラレー・モーターリキシャは、のちにイギリスで大成功を収める3輪商用バン「リライアント・バン(Reliant van)」である。 

自転車メーカーとして有名なラレー社は、1930年代前半にこれら3輪の軽輸送車(LDV:Light Delivery Vehicle)や乗用3輪車「セーフティ・セブン(Safety Seven)」を製造していた。しかし1935年にラレー社が3輪車製造から撤退した際、当時のチーフデザイナーだったトム・ウィリアムズらが権利を買い取り、立ち上げたのがリライアント社である。そのため、このデザインがリライアントの3輪車へとそのまま受け継がれ、1950年代まで生産が続いた。

1949年には、ウルヴァーハンプトンにあった「Turners of Wolverhampton」というメーカーが、子会社のLight Delivery Vehicles Ltd.を通じて、この車両に酷似した3輪のタクシー仕様車を製造。その車両は「Rixi(リキシ / タクシー・リキシャの意)」と名付けられた。

この車両の特徴は、バイクのフロント(前輪部分)に、小さなオープンカーの後部座席(キャビン)を合体させたような、極めて個性的かつ経済的な設計をしている。当時は、4輪の自動車よりも税金が安く抑えられることから、こうした3輪のコミューターや配送車がイギリスで独自の進化を遂げていた。 


3輪商用バン 1933年製

2026年11月6日金曜日

ジャックス・スレーの本

 ジャックス・スレーの本

この本は、フランスの自転車歴史家・ジャーナリストであるジャックス・スレイ(Jacques Seray)による著書『Deux roues : La véritable histoire du vélo(二輪車:自転車の真実の歴史)』。1988年にフランスの出版社「Éditions du Rouergue」から刊行された。
本の概要と特徴
• 包括的な自転車の歴史書: 19世紀初頭に生まれた自転車の先祖である「ドライジーネ(木馬型足蹴り車)」から、ペダル、チェーン、デレイラー(変速機)などの技術的進化、そしてレース用自転車に至るまでの歩みを深く掘り下げた。
• ビジュアルの豊富さ: カバーデザインからも分かるように、歴史的な写真やイラスト、古い絵画、各時代のサイクリストの姿などが豊富に掲載されており、視覚的にも楽しめる大判の資料書籍(211ページ、約1.2kg)となっている

『Deux roues : La véritable histoire du vélo』
1988年1月1日 発行


2026年11月5日木曜日

フランク・パターソン

 フランク・パターソン

註、フランク・パターソン(Frank Patterson)について

フランク・パターソン(1871年10月12日 - 1952年7月17日)は、サイクリング(自転車競技・自転車旅行)を描いたペン画でよく知られるイングランドの挿絵画家である。19世紀末から20世紀半ばにかけて活躍し、「サイクリングの黄金時代」を作品に残したことで知られている。

パターソンは1871年、船乗りの家系ポーツマスで生まれた。ポーツマス美術学校で学んだ後、一旗揚げようとロンドンへ向かった。当初は画家としての職や評価を得るのに苦労し、一時は軍隊(ロンドン・スコティッシュ連隊)にも従軍していた。

彼の作品の大半は、ギロット303のペン先にガチョウの羽軸を付けたペンで描かれており、本人はこの作業を独特の言い回しで表現していたと云う。空の陰影に淡い青鉛筆を使うなど、独自の技法も見られた。

「Cycling」誌との関わりは1893年に始まり、彼が亡くなるまで続き、6人の編集長のもとで仕事をした。1925年からはサイクリスト・ツーリング・クラブ(CTC)の機関誌「The Gazette」のために、26,000点以上の作品を制作し、締め切りを一度も破らなかったことを誇りにしていた。

他のテンプル・プレス社の雑誌でも仕事をし、ボーア戦争の絵を「The Illustrated London News」に描いたほか、「The Book of the Home」や「The House」の挿絵も手がけた。

パターソンは38歳まで自転車に乗っていたが、脚の怪我をきっかけに徒歩に切り替えた。それ以降は、友人から提供された写真や絵葉書をもとに制作することが多くなった。1898年、パターソン夫妻はウェスト・サセックスのビリングスハースト近郊にあった荒れ果てたエリザベス朝時代の邸宅を年9ペンスで借り、以後54年間そこに住み続けた。家には名前がなかったため、唯一目立つ木にちなんで「ペア・トゥリー・ファーム」と呼んだ。


古い鍛冶屋兼自転車修理店「The Smithy」

この絵は、イギリスの田舎町にあった、昔ながらの鍛冶屋兼自転車修理店を描いたパターソンのペン画。建物の看板や自転車、馬の蹄の手入れをする職人の姿から、かつてのイギリスにおける地域の修理工房の様子がうかがえる。
「鍛冶屋――ハンプシャー州ポーチェスター。私たちの多くが若いころにお世話になった修理店。今まさに取り壊されようとしている。1935年。」

2026年11月4日水曜日

『ザ・バイシクル(The Bicycle)』誌

『ザ・バイシクル(The Bicycle)』誌

雑誌『ザ・バイシクル』(英国、1936年〜1955年発行)

創刊号は1936年2月25日付けである。『ザ・バイシクル』の表紙は、当時競合していた週刊誌『サイクリング(Cycling)』と非常によく似ていたが、その中身はより型にはまらず、開放的なアプローチをとっていた。19世紀に創刊された『サイクリング』誌に比べると、古くからの慣習に縛られておらず、全体的により「現代的」であったため、成功してもおかしくはなかったが、1955年にライバル誌に吸収される形で姿を消した。


1955年3月23日号の付録(図版集)

2026年11月3日火曜日

ヴィクター号関連

 ヴィクター号関連

下の写真は、1880年代のサイクリストたちを捉えたもの。
当時の自転車文化や技術、社会背景を示すいくつかの特徴が見て取れる。
自転車はどれも、現代の自転車の原型となった「セーフティ・バイシクル(安全型自転車)」である。 同径の前後輪、それ以前に流行していた前輪が巨大な「ペニー・ファージング(オーディナリー型)」とは異なり、前後輪の大きさがほぼ同じで、転倒のリスクが低く安全なためこのように呼ばれた。
男性たちの服装は、当時の自転車がどのような位置づけだったかを物語っている。
全員がジャケットや三つ揃えのスーツ、ネクタイを着用して、ボウラーハット(山高帽)やフラットキャップ(ハンチング帽)をかぶっている。
男性たちは自慢の愛車を誇るように横一列に並び、ハンドルバーを支えてポーズをとっている。当時のサイクリングクラブの集まりや、休日のサイクリング記念に撮影されたものと推測される。

中央の2台は明らかにヴィクター号である

2026年11月2日月曜日

三輪馬そり

 三輪馬そり 

19世紀後半のアンティーク・オリジナル・リトグラフポスター(三輪馬そり)

1894年に描かれた「馬型三輪そり(A Tricycle - Horse - Sleigh)」と呼ばれる概念的な、あるいは風刺的なイラスト。
馬の胴体(または人工の馬のボディ)に自転車や三輪車の機構が組み合わされており、馬の足の代わりにスキー板のようなソリのランナーと、突起のついた駆動輪が取り付けられている。
サドルやペダル、チェーン、ハンドル(クランク)のような機械部品が馬の体に不自然な形で備わっており、人間が乗って動かす仕組みであることが表現されている。
19世紀末(産業革命期)は、機械化や新しい交通手段(自転車や自動車の初期段階)のアイデアが次々と生まれた時代であり、このような奇抜でユーモラスなイラストや風刺画が雑誌などに多く掲載された。

三輪馬そり - 1894年

2026年11月1日日曜日

C.T.C. ガゼット -17-2

  C.T.C. ガゼット -17-2

第17巻 第2号
1898年2月

サイクリスト・ツーリング・クラブ公式機関誌
編集:E・R・シップトン(秘書)
毎月1日、ロンドン南西、ウェストミンスター、ビクトリア通り47番地の本部にて発行
第2号 1898年2月17日

ビーストン・ハンバーの広告
(ダンロップタイヤ装着)
かつては、他のすべての自転車を評価する基準とされていました。デザインと外観の疑いのない優位性、そして何よりも丁寧で卓越した職人技により、今もなお同じ誇り高い地位を占めています。
ハンバー&カンパニー・リミテッド
ロンドン、ホルボーン高架橋32番地
工場:ビーストン(ノッティンガムシャー)、ウルヴァーハンプトン、コベントリー

表紙

2026年10月31日土曜日

ロンドン自転車クラブ会報 - 25

 ロンドン自転車クラブ会報 - 25


第1巻 第25号
A. O. ウォード & J. S. ストークス 編集
1878年9月12日 木曜日

お知らせ
C. R. ハッチングス氏が、当クラブの書記役を辞任されることとなりました。誠に残念でなりません。これまで同氏が忍耐強く、熱意を持って尽力してくださったことに対し、会員一同を代表して心より感謝の意を表します。つい先日も、同氏が「バイシクリング・ユニオン(自転車連合)」、ひいては自転車界全般の発展のために注ぎ込んだ活力と専門的な手腕について触れたばかりですが、当時の活動を間近で目にした者であれば、困難な局面において同氏がいかに巧みな対応を見せたか、そしてどれほど有能かつ謙虚に職務を全うしたかを、正当に評価できるはずです。同氏はもはやロンドンには居住されておりませんが、彼が多大な貢献をしてきた当クラブに、今後も会員として留まってくださることを切に願っております。

表紙

2026年10月30日金曜日

ヴィクター号関連

 ヴィクター号関連

下の写真は、当時の写真スタジオで撮影された人物とヴィクター号である。

Victor Bicycle(ヴィクター自転車)は、19世紀末アメリカを代表する高級自転車ブランドの一つで、マサチューセッツ州チコピー・フォールズの Overman Wheel Company が製造していた。1880年代から1890年代にかけてのアメリカ自転車黄金時代を象徴するブランドである。

創業者:Albert H. Overman
所在地:マサチューセッツ州 Chicopee Falls
活動期間:1880年代から1900年頃
主力ブランド:Victor(男性向け・一般モデル)

ヴィクター号

2026年10月29日木曜日

C.T.C. ガゼット

 C.T.C. ガゼット

1924年4月発行
THE C.T.C. GAZETTE
APRIL, 1924

108頁

ミドルセックスの田園地帯にて
チャリング・クロスから約7マイル(約11キロ)の距離にありながら、完全に田園地帯。イーリング近郊のペリベールはまさにそんな場所です。村というよりは教区で、古い教区教会があります。別名、「グリーンフォード・パルヴァ」と呼ばれ、ブレント川沿いに絵のように美しく、ひっそりと佇んでいます。この教会は、いわゆる「イングランド最小の教会」の一つで、奇妙な白いペンキ塗りの羽目板張りの塔があり、内部は非常に暗いです。

隠者の洞窟
どこを探せばよいかさえ分かれば、多くの隠者の洞窟を見つけることができます。最も絵のように美しい例は、ダービーシャー州のデール村を見下ろす崖をくり抜いて作られた洞窟です。

ペリベールの小さな教会。
かつてそこには大きな修道院がありました。宗教改革によって修道院は破壊され、今では大きな西窓のある壁が一本だけ残っていますが、その装飾はほとんど失われています。崖で孤独に暮らすことを好んだ隠者たちは、デール修道院から許可を得ていましたが、修道院が廃止されると、隠遁生活もなくなりました。

2026年10月28日水曜日

バンタム

 バンタム

下は、1890年代半ばの英国製自転車 「The Bantam」 の広告で、非常に興味深い「チェーンレス(無鎖式)安全車」。
「チェーンなし、煩わしさなし」
あるいは
「チェーンがなければ面倒もない」
という意味。
1890年代はチェーン駆動のセーフティサイクルが一般化していたが、チェーンの伸びや油汚れ、メンテナンスの問題があり、その不満を突いたキャッチコピーである。
"Bantam" は「バンタム鶏(小型種)」の意味で、広告文中にもvery light(非常に軽い)とあることから、小型・軽量を強調した名称と考えられる。
Quite safe, easily learned, no step needed, very fast, very light, upright position, no chain.
特徴は、完全に安全、 習得が容易、 ステップ不要、 非常に速い、 非常に軽い、 上体を起こした乗車姿勢、 チェーン不要。
「no step needed」
1880~90年代の小輪・特殊自転車には乗車用のステップ(踏み台)が必要なものがあった。
しかし Bantam は、車高が低い・直接または特殊伝動で駆動するため、「踏み台を使わずに乗れる」ことを売りにしている。

「The Bantam」1895年頃

「クリプト・バンタム(Crypto Bantam)」自転車は
1893年にロンドンのクリプト・サイクル・カンパニー
(Crypto Cycle Company Limited)によって製造された
サイエンス・ミュージアム・グループより

2026年10月27日火曜日

ロンドン自転車クラブ会報 - 24

 ロンドン自転車クラブ会報 - 24

第1巻 第24号

A. O. ウォードおよびJ. S. ストークス編集。

1878年9月5日(木)発行


表紙
168頁


土曜の集会 — 南東地区(S.E. District)
9月7日
クロイドン支部 — 午後4時、セントラル・クロイドン駅集合。目的地:シール(Seal)。ファーンボロ(Farnborough)にてブラックヒース支部と合流。
ブラックヒース支部 — 午後3時45分、ルイシャム(Lewisham)、カレッジ・パーク・ヒルの麓集合。目的地:シール。ファーンボロにてクロイドン支部と合流。
9月14日
クロイドン支部 — 午後4時、セントラル・クロイドン駅集合。目的地:レザーヘッド(Leatherhead)。
ブラックヒース支部 — 午後3時30分、ルイシャム、カレッジ・パーク・ヒルの麓集合。目的地:ウェスターハム(Westerham)。

交換・売買リスト
(3行以内の掲載を2回まで、料金1シリング)
売り — ハンバー(Humber)社製レーシングモデル(57インチ、新品)、12ポンド。同社製セミレーシングモデル(56インチ)、10ポンド。連絡先:ギルバート・F・ベック(チズルハースト在住)。

「スタッセン(Stassen)」54インチ。最新の改良がすべて施されており、価格は11ポンド。手頃な価格で良い自転車をお探しの方は、ぜひこちらをご検討ください。 — H・V・クリーバー(ラドブローク在住)。

「ノーウッド(Norwood)」56インチ。先月購入したばかりですが、サイズが大きすぎたため、同じメーカーの小さいものに買い替えます。重量は完成車状態で46ポンド。状態は極めて良好です。価格は12ポンド。 — A・オジエ。

2026年10月26日月曜日

BSA 3速ハブ

 BSA 3速ハブ

BSA SERVICE SHEET No. 107
Revised April, 1949.
THE B.S.A. THREE-SPEED HUB

BSAサービスシートNo.107
1949年4月改訂
BSA 3速ハブ

分解方法
(1)内部機構の取り外し
スピンドルナットとワッシャーを取り外し、万力を使ってスピンドルの2つの平らな部分をスプロケットを下向きにして掴みます。調整コーンA(図1)を緩めると、カバーごと外れるので、分離する必要はありません。ボールレースCを取り外し、エンドプレートBをサービスツール61-1884またはスパナで緩めます。このエンドプレートBは左ねじになっていることに注意してください(図2)。次に、作動ナットDを緩めます。これも左ねじです。
スピンドルを万力から外すと、ピニオンキャリアEとスライドキャリアFからなるギアアセンブリをハブシェルの左側から、スピンドルアセンブリを反対側から引き抜くことができます。

BSAサービスシートNo.107
1949年4月改訂

2026年10月25日日曜日

スターメーアーチャー

 スターメーアーチャー

下は、Sturmey-Archerのビンテージなスペアパーツ(予備部品)リストの表紙。

スターメーアーチャーは、自転車の内装変速機(ハブギア)で世界的に有名なイギリスの老舗ブランド。

ブランドを象徴する内装変速ハブ(ハブギア)が描かれている。キャッチコピーとして「THE GEARS THAT MAKE CYCLING EASY(サイクリングを楽にするギア)」、下部には「THE BRAKES THAT MAKE CYCLING SAFE(サイクリングを安全にするブレーキ)」と記されており、ブレーキ機構(コースターブレーキやドラムブレーキ)付きのハブ。

下部に「STURMEY-ARCHER GEARS LTD. NOTTINGHAM ENGLAND」とあり、イギリスのノッティンガムにあった本社の公式発行物(ISSUED BY)であることが分かる。


スペアパーツ・リスト
 Sturmey Archer Raleigh Spare Parts List 
1948年

2026年10月24日土曜日

十字号の特許

 十字号の特許

下の資料は十字号の特許

昭和21年(1946年)12月18日に特許標準局から発行された、自転車に関する「実用新案登録第357107号」の明細書。
• 登録番号: 実用新案登録第357107号
• 分類: 第三一類 一二、自転車車型及車體
• 考案の名称: 「自轉車」
• 考案者(出願人):
• 東京府蒲田区蓮沼(現在の東京都大田区西蒲田周辺)の「本庄季郎(ほんじょう きろう)
• 三菱重工業株式会社(代理人:弁理士 白井裕)
• 日付:
• 願書番号:昭和21年第4139號
• 出願:昭和21年6月3日
• 登録:昭和21年10月21日

考案者である本庄季郎氏は、戦前に三菱重工業で活躍し、一式陸上攻撃機などの設計主計(チーフデザイナー)を務めた著名な航空機設計技術者。終戦直後の1946年、航空機の開発を禁じられた三菱重工が、平和産業(自転車などの製造)へ転換を図っていた。

 実用新案登録第357107号





• 登録番号: 実用新案登録第357108号
• 分類: 第三一類 一二、自転車車型及車體(自転車のフレームや車体に関する分類)
• 出願日: 昭和21年6月3日
• 登録日: 昭和21年10月21日

実用新案登録第357108号


2026年10月23日金曜日

ロンドン自転車クラブ会報 - 23

 ロンドン自転車クラブ会報 - 23

第1巻 第23号

A. O. ウォード & J. S. ストークス 編集

1878年8月29日木曜日

表紙

161頁
交換・売買リスト
(3行以内の掲載を2回まで、料金1シリング)
売り――57インチの新品レーシング用自転車「ハンバー(Humber)」。価格12ポンド。また、56インチのセミレーシング用「ハンバー」も10ポンドで販売。連絡先:ギルバート・F・ベック(チズルハースト在住)。

54インチの「スタッセン(Stassen)」。最新の改良がすべて施されており、価格は11ポンド。手頃な価格で良い自転車をお探しの方は、ぜひこちらをご覧ください。――H・V・クリーヴァー(所在地:ラドブローク・ロード20番地、W地区)。

56インチの「ノーウッド(Norwood)」。先月購入したばかりですが、サイズが大きすぎたため、同じメーカーのより小さいものに買い替えます。重量は付属品込みで46ポンド。状態はどこをとっても完璧です。価格12ポンド。――A・オジエ・ウォード。

投書
前号に「西の者」と署名された投書が掲載されましたが、これは我々が深く遺憾とする手違いによるものであり、本来であれば掲載されるべきものではありませんでした。投稿者からは、この投書が不快感を与えてしまったことについて遺憾の意が表明されています。本人によれば、これは単なる不器用な冗談のつもりであり、悪意は一切なかったとのことです。こうした事情を鑑み、編集部としては、投稿者の氏名を公表したところで、かえって不快な感情を招くだけであり、何ら有益な結果は生まれないと判断いたしました。つきましては、スミス氏におかれましては、本件をこれ以上気になさらないでいただければ幸いです。

読者からの回答
J. W. Auison様 ― お手紙の内容は、別のコラムで既に取り上げております。
Wasp様 ― 悪意のある個人攻撃は、たとえ知っていたとしても掲載いたしません。
Z様 ― ありがとうございます。

2026年10月22日木曜日

デジタル・ライブラリー(更新)

 デジタル・ライブラリー(更新)

  日本自転車史研究会デジタル・ライブラリー 

現在、日本自転車史研究会では会報などに掲載された投稿記事のデジタル化を進めている。

今後、デジタル編集が終わったものから逐次ネットにUPを予定。

(他のサイトからの記事もあり)

 2026年10月22日現在、「 102、日本の自転車史」を更新

1、知られざる銀輪の”わだち” 大津幸雄

2、日本の自転車史と鑑札 高橋 勇

3、歴史を大事にしたい 今井彬彦

4、カレンダーに見る山王とロン・キッチンそして鳥山新一 渋谷良二

5、ドライジーネとミショー型の歴史 小林恵三

6、梶野仁之助伝(改訂版) 大津幸雄

7、日本の自転車史・その疑問点(改訂版) 大津幸雄

8、日本における自転車の製造・ 販売の始め 齊藤俊彦

9、自転車の歴史探訪 大津幸雄

10、「自転車学」の提唱 佐野裕二

11、日本のオーディナリー型自転車の歴史 大津幸雄

12、資料で読む中村春吉 大津幸雄

13、NCTCの分派 渋谷良二

14、自転車産業技術の変遷に関する一考察 渡邉喜久

15、「第三フランス通信」について 渋谷良二

16、彦根藩士「人力自走車」創製の記録 大須賀和美

17、自転車全書 松居松葉

18、ロンドン・ペダリング 大津幸雄

19、アンチック自転車 高橋 勇

20、創立20周年を迎えて 石原政雄

21、日本の自転車製造業の歴史 大津幸雄

22、パリの古本屋をたずねて 瀧川美佐緒

23、初めてのサイクリング 大津幸雄 

24、日本の自転車灯火 梶原利夫

25、オーディナリー自転車について 大津幸雄

26、江戸中期の自転車「陸舩車」  真船高年

27、日本の自転車の歴史(遺稿) 佐野裕二

28、History of The Ordinary in Japan Yukio Ootsu

29、”歴史は繰返す”スポークの折損より 井上重則

30、お寺にあったダルマ自転車 大津幸雄

31、旅と自転車史 植原 郭

32、日本輪友会について 大津幸雄

33、自転車発展の途をたどる 高木六弥

34、日本自転車史の脇役たち 高橋 達

35、自転車はどこを走ればよいのか? 大津幸雄

36、Around the world on a bicycle  Thomas・Stevens

37、自轉車利用論 金澤来藏

38、Bicycles & tricycles  Archibald Sharp

39、Across Asia on aBicycle Allen and Sachtleben

40、各地の自転車小史 須賀繁雄

41、The Modern Bicycle  Charles Spencer

42、Round the World on a Wheel John Foster Fraser

43、自転車発明の始祖に思う 奈良重幸

44、自転車術 渡辺修二郎

45、名古屋デザイン博の自転車イベント 大津幸雄

46、「 自転車」のスポーツ史的考察 奈良重幸

47、日本の自転車製造業の歴史(改訂版) 大津幸雄

48、遠いフィンドレー 大津幸雄

49、ドライジーネの原書コピー 八神史郎

50、郵便と自転車 斧 隆夫

51、自転車史研究ノート 稲垣正浩

52、明治12年と自転車 齊藤俊彦

53、人力飛行の夢を追って 稲垣正浩

54、明治末の鳥取における自転車競走 大熊広明

55、ジャパンパンチ・ワーグマン 高橋 勇

56、ニュースレター・バックナンバー 大津幸雄

57、娯楽俱楽部 民友社

58、日本の自転車製造業の歴史(改訂新版) 大津幸雄

59、郵便と自転車 大津幸雄

60、明治期の埼玉における自転車事情 佐竹慎太郎

61、名車 "Rene・HERSE" 上野修一

62、スティーブンスの自転車世界一周 大津幸雄

63、簡易写真術 扶桑商会

64、1985年版資料目録 日本自転車史研究会

65、Velocipedes  Bicycles and Tricycles  1869 Velox

66、日本で最初の自転車旅行 大津幸雄

67,輪界追憶録 佐藤半山遺稿

68、輪界追憶録について 高橋 達

69,佐藤半山の遺稿 高橋 達

70、スティーブンスの日本での旅程 大津幸雄

71、アメリカン・スターについて 大津幸雄

72、堺の自転車 堺輪業協会

73、外装変速機のすべて 前田鉄工所

74、簡易自転車修繕法 佐藤喜四郎

75、ホルストマンの日本滞在記 大津幸雄

76、フランク・レンツとビクター号 大津幸雄

77、陸奔車の中川泉三 説 大津幸雄

78、正田門弥の千里行車について 大津幸雄

79、ヴェロシペードの時代 大津幸雄

80、ラントーン(RANTOONE)について 大津幸雄

81、「提督の物語」のヴェロシペード 大津幸雄

82、ヴェロシペードの時代(増補版) 大津幸雄

83、「ジャパン・パンチの自転車」-1 真船高年

84、自転車の復権 大津幸雄

85、千里行車と陸奔舟車の駆動方式 大津幸雄

86、自転車の切手について 大津幸雄

87、日本最初のサイクリング? 小林恵三

88、やはり明治の自転車リロイ号 大津幸雄

89、ジャパン・パンチの自転車 -2 真船高年

90、ジャパン・パンチの自転車 続編 真船高年

91、埴 亀齢の三輪車 大津幸雄

92、郵便と自転車の出会い 大津幸雄

93、足柄・箱根サイクリング 大津幸雄

94、南アルプススーパー林道サイクリング 渋谷良二

95、世附サイクリング 大津幸雄

96、第1回ポリージャポン 大津幸雄

97、門弥が先か? 大津幸雄

98、ラレーの思い出 山中唯裕

99、自転車年表 大津幸雄

100、サンビームのレストア記録 小池一介

101、リンゲのボーンシェーカー 大津幸雄

102、日本の自転車史 大津幸雄

103、会報「自轉車」創刊号 日本自転車史研究会

104、自転車の起源はどこにあるのか 小池一介

105、モトゥス 陸奔舟車  日本自転車史研究会

106、レンツの日本自転車旅行 大津幸雄 編

107、自転車店の老舗探訪 大津幸雄

108、スティーブンスの日本旅行記 大津幸雄 編

109、続・スティーブンスの日本旅行 大津幸雄 編

110、石川商会について 大津幸雄

111、自転車世界一周 大津幸雄 編

112、パーツのデザイン 大津 幸雄


2026年10月21日水曜日

ホビーホースの風刺画

ホビーホースの風刺画

下の画は、 1819年に出版された、ウィリアム・ヒース(William Heath)作と伝えられる風刺画『A Family Party Taking an Airing』。 

19世紀初頭に流行したペダルやブレーキのない初期の自転車「ホビーホース(ベロシペード)」を風刺したもので、乗る男性が悪戯をするサルやペットたちに振り回される滑稽な様子が描かれている。 新しい乗り物と社会の風潮を痛烈にパロディ化している。

1817年にドイツのカール・フォン・ドライス男爵によって発明された ドライジーネ は、ペダルがなく、地面を足で直接蹴って進む「自転車の元祖」で、当時、イギリスの都市部の上流・中流階級(ダンディたち)の間で流行したが、不格好に足を動かす姿が非常に滑稽であったため、当時の風刺画家たちの格好の材料となった。 

「最新の流行を追い求めて気取ってはいるものの、実態は動物たちに振り回され、必死で見苦しい姿を晒している人間たちの滑稽さ」 を、家族のピクニックという形を借りて辛辣に、かつコミカルに批判している。


ホビーホースの風刺画

2026年10月20日火曜日

ノーウッド自転車会社

 ノーウッド自転車会社

下の資料は、

アメリカ・オハイオ州シンシナティにあった「NORWOOD BICYCLE COMPANY(ノーウッド・自転車会社)」の広告

「NORWOOD BICYCLES」(ノーウッド・自転車)

独占企業によって製造されたものではない、とある。

19世紀末から20世紀初頭のアメリカでは、大企業によるトラスト(企業合同・独占)に対する反発が強まっていた。自社が独立系メーカーであることをアピールし、公正な品質と価格を提供していることを強調している。

「Model 22」、

 ダイヤフラム型のドロップハンドル、チェーン駆動、大型のチェーンリングなどを備えたダイヤモンドフレームの自転車(セーフティ・バイシクル)。

 (入手可能な最高の素材を使用し、最も経験豊かな職人によって誠実に作られています。美しさや実用性を高めるための細部も見逃されていません。すべての自転車[ホイール]に保証がついています。)

「NORWOOD BICYCLE COMPANY」

オハイオ州シンシナティ、プラム・ストリート 62-68番地


広告
1900年頃

2026年10月19日月曜日

ロンドン自転車クラブ会報 - 22

   ロンドン自転車クラブ会報 - 22

第1巻 第22号
A. O. ウォード & J. S. ストークス 編集
1878年8月22日(木曜日)

表紙

153頁

交換・売買リスト
(3行以内の掲載 2回で1シリング)
・58インチ「スタッセン(Stassen)」、前輪ブレーキ付き、昨シーズン新品購入、価格12ポンド。— J. F. マーチャント(J. F. Marchant)、バーナーズ・ストリート59番地(W)。

売り — 57インチ新品レーシング用「ハンバー(Humber)」、12ポンド;および56インチ・セミレーサー「ハンバー」、10ポンド。— 連絡先:ギルバート・F・ベック(Gilbert F. Beck)、チズルハースト(Chislehurst)。

54インチ「スタッセン」、最新の改良点すべて装備、価格11ポンド。良質な自転車を安く手に入れたい方は、ぜひこれをご覧ください。— H. V. クリーヴァー(H. V. Cleaver)、ラドブローク・ロード20番地(W)。

56インチ「ノーウッド(Norwood)」、先月新品で購入。サイズが大きすぎたため、同メーカーの小さいものを購入予定。重量は完成状態で46ポンド。あらゆる点で状態は完璧。価格12ポンド。— A. オジエ・ウォード(A. Ogier Ward)。

以下はノーウッド(Norwood)関連の資料、

広告

「1878 Makers of the 'Empress' and 'Norwood' bicycles」(1878年 「エンプレス」および「ノーウッド」自転車の製造業者)は、初期のイギリスにおける自転車(ペニー・ファージング/オーディナリー型自転車)の製造業者である W. Keen & Co.(ウィリアム・キーン社)

 ウィリアム・キーン(William Keen)が経営していたイギリス・サウス・ノーウッド(South Norwood)の自転車・三輪車製造所「エンプレス・バイシクル・ワークス(Empress Bicycle Works)」。

2026年10月18日日曜日

初期の蒸気機関付三輪車

 初期の蒸気機関付三輪車

下の図は、19世紀初頭(1820年代〜1830年代頃)の乗り物(蒸気機関付三輪車)、新しい移動手段の発展を戯画化したイギリスの風刺画。

•馬の形をしたボイラーや煙突を備えた、蒸気駆動の三輪・特殊な蒸気馬車(ゴーズワージー・ガーニーらの蒸気自動車や初期の蒸気機関を模したもの)。

• これを見た右側の女性たちは、当時の流行のドレスやボンネット(帽子)を身につけ、驚いた様子で振り返っている。


初期の蒸気機関付三輪車 風刺画
1820年頃

2026年10月17日土曜日

ロンドン自転車クラブ会報 - 21

  ロンドン自転車クラブ会報 - 21

第1巻 第21号
A. O. ウォード & J. S. ストークス 編集
1878年8月15日、木曜日

表紙

146頁

南西(S.W.)地区 (抜粋)
8月10日――この日は空振りの一日だったようだ。
あるメンバーが町に足止めされ、S.W.(南西)支部やW.(西)支部の出発に間に合わなかった(W.支部は以前行っていたルートをやめてしまっていたのだ)。そこで彼は夕方、ステインズ(Staines)まで自転車を走らせ、合流したS.W.支部とS.E.(南東)支部の一団と一緒に戻ってこようと考えたが、どちらの支部の姿も見当たらなかった。帰路、荷馬車に遭遇し、とっさに自転車から飛び降りたことで、辛うじて衝突を免れた。御者は激しい剣幕でまくし立てていたが、「手綱を持たず、馬を制御できていない状態で運転したとして通報する」と脅すと、急に大人しくなった。ハウンズロー(Hounslow)からステインズへ至る道は、アッシュフォード・コーナー(Ashford corner)付近のいつもの砂利が浮いた箇所を除けば、珍しく路面状態が良かった。H.J

交換・売買リスト 
(3行以内の掲載2回、料金は1シリング)
売り:ブライトン製「ゴダード(Goddard)」、52インチ、全面光沢仕上げ。
ローラーベアリング、極めて高性能な前輪ローラーブレーキ装備。
購入価格24ポンド、販売価格12ポンド。— H. C. Visick, Abercrombie Villa, Rosslyn Hill, Hampstead, N.W.

交換:「ジョンソン(Johnson)」製マイレージ・インジケーター(走行距離計)の54インチモデルを、同社製56インチモデルと交換したい。— W. J. Williams, 28, Highbury Place, N.

売り:「ハンバー(Humber)」新品レーシングモデル57インチ、12ポンド。同セミレーサーモデル56インチ、10ポンド。— 連絡先:Gilbert F. Beck, Chislehurst.

売り:「スタッセン(Stassen)」54インチ、最新の改良点すべて採用、価格11ポンド。
良質な自転車を安く手に入れたい方は、ぜひこれをご覧ください。— H. V. Cleaver, 20, Ladbroke Road, W.

2026年10月16日金曜日

タンデム・ドライジーネ

 タンデム・ドライジーネ

下の画は、1819年にイギリスの画家チャールズ・ウィリアムズ(Charles Williams)によって描かれた風刺画「A LAND CRUISE on one of the Patent Hobby Horses(特許ホビーホースの陸上航海)」。

当時のヨーロッパで大流行していた「自転車の原形」を巡る社会現象や流行、階級社会をユーモラスに描いている。

1817年にドイツのカール・フォン・ドライス男爵によって発明され、ペダルはなく「足で地面を蹴って進む」乗り物。イギリスに導入されると、上流階級やおしゃれな若者たちの間でブームとなったが、「奇妙な乗り物」として多くの風刺画の対象となる。

中央でホビーホースを漕いでいる2人は水兵(セーラー)で、前方の水兵が「風もないのに素晴らしい航海(セーリング)だぜ!」と喜んでいる。操縦が荒っぽいため、左側にいる「ダンディ(気取り屋のいなせな紳士)」に激突している。ぶつけられた紳士はハンドルを離し、帽子を飛ばしてひっくり返りそうになっている。

水兵たちが乗っているホビーホースは、実物にはない「2人乗りのサドル」と「後部座席」が取り付けられた架空の大型モデルである。後ろの座席には着飾った女性たちが乗ってお酒を楽しんでおり、「乗り合い馬車(Dilly)より快適ね!」とはしゃいでいる。

右奥には、馬車がひっくり返り、人々が地面に投げ出されている凄惨かつコミカルな様子が描かれている。

セリフには当時の俗語(スラング)が含まれている。水兵たちが「ダンディ(Dandy)を轢いちまうぞ!」「ダンディをひっくり返してやった!」と言っているが、これは「おしゃれな紳士(ダンディ)」という意味と、当時ホビーホースが「ダンディ・ホース」とも呼ばれていたことから、「乗り物」と「気取った男」の両方を引っ掛けたダブル・ミーニングになっている。

ドライジーネの風刺画

2026年10月15日木曜日

カミナード自転車

カミナード自転車

フランス製「カミナード(Caminade)」自転車は、 1910〜1950年の旧カミナード(ピエール・カミナード)と、  2013年以降の新生カミナード(Brice Epailly & Sylvain Renouf)

という二つの時代を持つ特異的なフランスの自転車ブランドである。

歴史的にはアルミ・マグネシウム合金(Caminargent)による分解可能フレームで知られ、現代では フランス国内製造のスチール或いはチタンのハンドメイドバイクとして再評価されている。

下の広告は、フランスの自転車技術者ピエール・カミナードによる、軽量で剛性の高い自転車の広告。1930年代から40年代にかけて、カミナードはアルミ合金を使った独自の自転車フレームを製造していた。

広告では、独自のダブルボトム・ペダルや、フォークがフォークセットを支える独自の構造など、革新的な技術をアピールしている。

1879年生まれのピエール・カミナードは、独創的な職人であり自転車製造者であった。

分解可能な自転車は、当時航空産業や建設業界で高く評価されていたアルミニウムとマグネシウムの合金であるジュラルミンで作られていた。

六角形のチューブはネジで組み立てられ、組み立て用スリーブは赤、緑、青のいずれかで彩色され、スリーブの空洞部分も同じ色で塗装されていた。

フレーム以外にも、ハンドルバー、リム、クランク、ハブなど、多くの自転車部品もカミナードによって製造された。


ピエール・カミナードの広告

広告、
超軽量かつ高剛性
P. カミナード
レーシングバイク、トラックバイク、ロードバイクの老舗メーカーとして認められているメーカーは、顧客に最新の改良を施した製品を届けなければならない。
CAMINADE製クランクセット(ダブルボックスタイプ、極端に平行)。
CAMINADEハブは、非常に薄く、オフセットがあり、調整不可能なボディを備えている。
ダブルCAMINADEニッケルメッキタブは、ピンを不要にした最もシンプルな構造である。
CAMINADE製、5本のネジで固定された着脱式スプロケット用、剛性の高いクランク。
CAMINADEのリブ付きリム。フェアバンクス・ボストンの刻印もある。
CAMINADEの黒いハンドルバー、銅製のステム付き。
後部が直接伸び、直立した直立部とリブを備えたCAMINADEフレーム。
CAMINADE ブラックエナメル仕上げ、銅色の方向指示金具、カット金具付き。
チューブラーかクリンチャー・タイヤ
フレームポンプ、フットレスト、
5年間の保証。
卸売専売店
A. SAUNIER, 5, Rue de Lannoy, 5-- FIVES-LILLE


この自転車は、フランスの自転車設計者 Pierre Caminade(ピエール・カミナード) が1936年頃に製作した 「Caminargent」 。


2026年10月14日水曜日

蒸気機関付きの足蹴り自転車

 蒸気機関付きの足蹴り自転車

下の図は、1818年にパリで描かれた、蒸気機関付きの足蹴り自転車(ドライジーネ)の風刺画『Vélocipèdraisiavaporianna(ヴェロシペドライシアヴァポリアンナ)』。

『Vélocipèdraisiavaporianna』(パリの風刺画、作者不明)

 描かれた時期: 1818年4月3日、パリのリュクサンブール公園での実演をテーマにしている。

当時流行し始めたペダルなしの二輪車「ドライジーネ(ヴェロシペード)」に、蒸気ボイラーを無理やり載せた架空の乗り物。後ろから火を焚きつけて蒸気を噴き出させて走る様子や、驚く見物人たちがユーモラスに描かれている。

オートバイや蒸気自動車の歴史を語る際、「世界初のオートバイのアイデア(風刺画)」としてもしばしば紹介されている。


蒸気機関付きの足蹴り自転車
1818年頃

2026年10月13日火曜日

ロンドン自転車クラブ会報 - 20

 ロンドン自転車クラブ会報 - 20

第1巻 第20号

編集:A・オージア・ウォード

1878年8月8日(木曜日)発行


表紙

139頁
交換リスト
(3行以内の掲載を2回、料金は1シリング)
売り:ブライトン製ゴダード(Goddard)、52インチ、全面光沢仕上げ。
ローラーベアリング、極めて高性能な前輪ローラーブレーキ装備。
購入価格24ポンド、販売価格12ポンド。— H. C. Visick、Abercrombie Villa、
Rosslyn Hill, Hampstead, N.W.

54インチのジョンソン製マイレージ・インジケーター(走行距離計)を、同メーカーの56インチのものと交換希望。— W. J. Williams、28, Highbury Place, N.

58インチのスタッセン(Stassen)、前輪ブレーキ付き、昨シーズン新品購入、価格
12ポンド。— J. F. Marchant、59, Berners-street, W

註、アクロスティック(頭文字合わせの詩)、
この詩は アクロスティック(頭文字と語尾で別の名前を作る)形式のなぞなぞ詩であり、
各行の答えを当てることで:
頭文字 → 勇敢な英雄(Nathan Hale)
語尾 → その英雄の名声を後世に伝えた人物(Henry A. Arnold)
という二重の答えが現れる仕掛けです。


2026年10月12日月曜日

輪友銃猟写真雑誌

 輪友銃猟写真雑誌

明治時代(1902年頃)に関西地方で発行されていた自転車と銃猟をテーマにした雑誌『輪友銃猟写真雑誌』の広告
• 編集者:小田垣哲次郎
• 雑誌名:輪友銃猟写真雑誌
• 発行情報: 毎月25日発行、 一部定価、金10銭、 1ヶ年:1円10銭
• キャッチコピー・内容:
自転車に乗る者は必読せよ、銃猟及び釣漁を好む者は必読せよ、写真を好む者は必読せよ、
本誌は関西地方に於ける唯一の自転車銃猟写真雑誌なり
• 発行所: 大阪市西区京町堀上通一丁目 輪友銃猟写真雑誌社

広告
清輪 第2巻 第8号
1905年(明治38年)10月15日発行
国会図書館所蔵
以下同じ

「簡易写真術」
扶桑商会写真部 編
小田垣哲次郎
明治39年9月19日発行

2026年10月11日日曜日

ロンドン自転車クラブ会報 - 19

 ロンドン自転車クラブ会報 - 19

第1巻第19号

A. オジエ・ウォード編集

1878年8月1日(木)発行

表紙

132頁
交換・売買リスト
(3行以内の掲載を2回、料金は1シリング)
売り:ブライトン製「ゴダード(Goddard)」、52インチ、全面光沢仕上げ。
ローラーベアリング、極めて高性能な前輪ローラーブレーキ装備。
購入価格24ポンド、販売価格12ポンド。— H. C. Visick(アバークロンビー・ヴィラ、ロズリン・ヒル、ハムステッド、N.W.)

「ジョンソン(Johnson)」製マイレージ・インジケーター(54インチ用)を、同社製56インチ用と交換希望。— W. J. Williams(ハイベリー・プレイス23番地、N.)

「スタッセン(Stassen)」58インチ、前輪ブレーキ付き、昨シーズン新品購入、価格12ポンド。— J. F. Marchant(バーナーズ・ストリート59番地、W.)

サイクリストのためのシャツ、
清潔感、そして品格を兼ね備えつつ、一般的な白リネンシャツの欠点を避けたい方には、
純白の「オックスフォードマット」が手に入ることをお知らせします。
この素材は吸水性に優れているため、ジャージを着る必要はありません。クラブジャケットの新しいパターンであるミリタリーカラーを採用すれば、リネンまたはシャツと同じ素材の予備を持ち歩くだけで、目的地に到着した際に、きちんとした、伝統的な身だしなみを整えることができます。

自転車での快挙
数日前の夕方、ロンドン・バイシクル・クラブのキャプテンであるリュッカー氏が、チャーチ・ストリートの急勾配を上り、チャーチ・ヒルを越えるという難事に挑みました。その道のりの厳しさは、この土地をよく知る者にしか理解できないものですが、彼は見事な手際でこれを成し遂げました。この快挙は、リュッカー氏が普段愛用している56インチのダルマ自転車で行われました。地元の自転車乗りたちにもぜひ見習ってほしい偉業です。地元にはこれを成し遂げられる実力を持つ乗り手もいると言われていますが、実際に挑戦したという話はまだ耳にしていません。――サセックス・デイリー・ニュース

2026年10月10日土曜日

清輪 創刊号

 清輪 創刊号

清輪 第1号 清輪社 1905年3月10日発行

竹村自転車店、明治から大正・昭和初期頃の「デートン号」および「ボーデン号」という自転車の広告。
• 販売店: 竹村自転車店(所在地:東京市京橋区新富町五丁目十四番地、電話:新橋2219番)
• 取扱商品:
• 各国自転車: 快堅快速「デートン号」
• 英国製:高尚精巧ボーデン号
• 各種附属品、双輪商会支店直輸入商

広告
国会図書館所蔵
以下同じ

44頁

自轉車媒介
自轉車の事は何んでも責任を負ふて忠實に媒介す
・中古ヒーロー金四拾五圓にて至急賣却したし但し附屬品一切付(姓名在社)
・金八拾五圓位迄にて新式ピアス附屬品一切付實用車至急購求したし御持合の方は本社迄御一報を乞ふ(吉川顯嗣)
・有名なるデートン紳士乘實用車定價一百七十圓の中古もの都合に付至急金八十五園にて賣却したし(淺草七軒町宮澤自轉車店)
・紳士乘用車新らしきものジーエンドジエータイヤ付金九十圓にて購求したるもなれども都合上金六十五圓までにて至急賣却いたしたし御望の方御一報次第實物持參致すべく候(本姓在社TK生)・・・