時代を駆け抜ける自転車
ファレン コレクション
ポール & チャーリー ファレン
2013年発行
Bicycling through Time
THE FARREN COLLECTION
Paul and Charlie Farren
images Publishing、2013
「ジェラール大尉」フランス軍折りたたみ自転車 1900年 プジョー兄弟、ボーリュー、フランス
1890年代、フランス歩兵隊のジェラール大尉は、軍隊用自転車の推進者であった。彼は、部隊が荒れた地形で活動できるように、2つに折りたたんで兵士の背中に背負える自転車を製作した。重量は 22~26ポンド (10 ~ 12kg) であった。これは、共同事業のパートナーであるシャルル・モレルの独自のアイデアに基づいていた。ジェラールの携帯用自転車が初めて使用されたとき、それは完璧で、すべての期待を裏切らなかった。報告では、次のように述べている。「サン・カンタンの軍用自転車乗り25人が騎兵に対する大胆な作戦で司令官たちを驚かせた。士官の命令で、荒れた場所に着くと、各自が自転車から降りて自転車を折り畳み、1分以内にリュックサックのように背中に背負う。背中に背負って野原を楽に運ぶことができ、戦闘のときには足の間に自転車を挟んで、敵に発砲したらすぐに乗り降りできる。この自転車はフランス第2軍団の最近の作戦行動で宣伝され、特に騎兵に対する作戦で役立った。パリの4階建てや5階建ての大きな住宅には多数のサイクリストが住んでいるが、この新しい折りたたみ式の構造は大きな恩恵となるだろう。」・・・
1895年10月、パリに小売店がオープンし、一般向けに販売した。ジェラールはフランス人への販売を任された。
ルーマニア軍とロシア軍も注文した。モレルとジェラールが袂を分かった後、1899年にプジョー・フレール社が生産を引き継ぐ。