2025年2月18日火曜日

海上用ヴェロシペード

 海上用ヴェロシペード

「English Mechanic and Mirror of Science and Arts」 FEB. 19, 1869.

1869年2月19日 金曜日発行

海上用ヴェロシペードとその構造

詳細は478頁に掲載


表紙

478頁

2025年2月17日月曜日

駆動装置及びブレーキ

駆動装置及びブレーキ

カナダ特許庁の記録

1895年1月31日 47920番 自転車等の駆動装置及びブレーキ機構

ビルガー・リュンストルム、スウェーデン、ストックホルム、1895年1月16日


自転車等の駆動装置及び
ブレーキ機構の特許

43頁
カナダ特許庁

表紙

2025年2月16日日曜日

リー・ワトキンスのギア

 リー・ワトキンスのギア

コロラド州コロラドシティのリー・ワトキンス

自転車のギア 1894年3月13日 特許取得

特許番号、516287番


特許図面

米国特許庁
特許状

同仕様書

同上

2025年2月15日土曜日

ヴェロシペード関連書籍

 ヴェロシペード関連書籍

「ヴェロシペード:その歴史、種類、実践」

著者: JT ゴダード 1869年発行

The Velocipede: Its History, Varieties, and Practice

J. T. Goddard


挿絵

自転車の構造
添付の図は、読者にフランスの二輪自転車の正しいイメージを伝える。この国のメーカーの大半は、あらゆる重要な点においてこのパターンに基づいて製造している。

表紙

2025年2月14日金曜日

フレンチ・ヴェロシペード

 フレンチ・ヴェロシペード

これもフレンチ・ヴェロシペード・カンパニーの広告

「 English Mechanic and Mirror of Science and Arts」 FEB. 12, 1869.

A. DAVIS & CO. 14、 ストランド


フレンチ・ヴェロシペード・カンパニーの広告

当該頁

表紙

2025年2月13日木曜日

フレンチ・ヴェロシペード

 フレンチ・ヴェロシペード

フレンチ・ヴェロシペード・カンパニー・クラブ

クラブ規則 1869年発行

広告 フレンチ・ヴェロシペード 

(インペリアル・ヴェロシペード・カンパニー)

あらゆる種類の自転車を製造しているイギリスのメーカーは、自社の製品を他のどのメーカよりも250ポンド安く提供し、最高の品質であることを保証している。

A. DAVIS & CO. 14、 ストランド

No. 20. (二輪または自転車)

前輪直径32、34 または36インチ、10ポンド


表紙
1869年発行

広告

フレンチ・ヴェロシペードの図

№20、二輪車  №27、三輪車

2025年2月12日水曜日

ティムズ三輪車

 ティムズ三輪車

1881 年から 1882 年頃までコベントリーのイースト ストリート工場でティムズ & Co.が製作した三輪車。


ティムズ三輪車 1881年頃

前輪は40インチ、後輪は18インチ、三日月型リム、 ダイレクトスポーク、 G.M.ハブ、 ローラーベアリング、ダブルクランクペダルシャフト、ゴムペダル、多重チェーンギア、ソケットラダーヘッド、スペードステアリングハンドル、ラックアンドピニオンステアリング、後輪タイヤブレーキなど。


2025年2月11日火曜日

日本全国自転車旅行者関連

 日本全国自転車旅行者関連

徳島名鑑 徳島名鑑編纂会 編 徳島日日新報社 大正4年発行より

徳島市船場町 米穀問屋業

宮崎 紀元太氏 改名 民二君

・・・道楽の自転車は達人の聞こえあり嘗て愛輪同好の士と携へて全國輪行の壮挙を試みしことあり・・・

註、徳島輪友会員宮崎紀元太氏は日本全国自転車旅行を思立ち明治35年4月21日に郷里徳島を出発。


577頁
「徳島名鑑」大正4年発行
国会図書館所蔵資料

578頁

2025年2月10日月曜日

輪友 第8号

 輪友 第8号

輪友第8號(明治35年6月5日発行)

目次、
二宮少佐と軍用自轉車
沙漠上に於ける車ある舟
自動車障害物に対する試験
日本と自動車
自轉車商の割引
日本の撰手
堅牢なる自轉車の特色
米紐育市に於ける自轉車修繕の相場
ジェラール式折疊自轉車(圖入)
自動車の競走
自動車と其使用費
自轉車及同部分品の輸入価格
沙漠上に於ける車ある舟(口絵の解)
毒流記(上)
見聞を記して同好者に問
海外彙報
●佛國と自動車の流行 ●佛國巴里市と墺國ビエンナ府間の自動車競走●軍用自動車の發明 
など


表紙
国会図書館所蔵資料
以下同じ

目次

二宮少佐と軍用自轉車

沙漠上に於ける車ある舟

自動車障害物に対する試験

22頁
ジェラール式折疊自轉車

23頁

24頁

81頁
●全國乘輪旅行者 先きに那珂博士の自轉車長途旅行を企つるや次いで中村春吉氏の世界旅行を爲すあり今また徳島輪友会員宮崎紀元太氏は日本全國乗輪旅行を思立ち去る四月廿一日郷里徳島市を發したり同氏が此旅行を思立ちたるは由来脳病の気味あるより医師の勧告に基づき百日以上の旅行を決行するに至りたるものにて其目的とする所は全国各地自轉車團體を訪問して会の連絡を結び付けて兼て全國商業の観察を為すに在りと今同氏の予定順路を聞くに郷里徳島市を發して先づ高松に出で四国巡行の上一旦帰郷一日の體養を為し更に淡路に渡り神阪に出て京都に到り夫より東海道を順路名古屋を経て東京に来り勇輪義会に列席の上奥羽地方に向ひ越後信州に出で北陸を踏破し山陰道を巡り西海道九州に到り帰路は山陽道を経て帰県の筈なるが此旅行日數約三ヶ月を要する胸算なりと同氏の此旅行たるや医師の勧告に基くものなりと云へば健康上多少懸念すべき思ひなきにあらねど単身独行全く全国にタイヤーの跡を印せんとする其挙や寔に快なりと云ふべし氏夫れ幸いに自愛せよ

82頁

83頁

奥付

2025年2月9日日曜日

イザベルの世界自転車旅行

イザベルの世界自転車旅行

書籍案内、

Victorian Lady Cycles The World- Recollections of an Octogenarian

by Isabel G. Homewood November 9, 2018

 ビクトリア朝の女性が世界を自転車で旅する

80代女性の回想 イザベル・g・ホームウッド著 2018年11月9日発行

イザベル・ホームウッド(旧姓フックス)は、1894年に未亡人となった後、熱心にサイクリングを始めた。彼女はヨーロッパ、中東、南半球、アメリカ大陸を広範囲に旅した。ビクトリア朝時代の幼少期を経て、彼女は運河が完成する前のパナマ地峡横断、ニュージーランドでの先駆的な農業、蒸気船や帆船での旅、そして第一次世界大戦を経験した。彼女はオーストラリアに到着した時点で世界一周自転車旅行の夢を諦め、イギリスに戻って助産師として働いた。彼女は、アルメニア人とトルコ人の関係など、特定の状況についてどう思うか、さまざまな団体からコメントを求められたため、出会った人々やその文化についての個人的な見解を日記に記すことにした。これらの当時の記録がこの本の基礎となっている。


表紙

2025年2月8日土曜日

デジタル・ライブラリー(更新)

  日本自転車史研究会デジタル・ライブラリー 

現在、日本自転車史研究会では会報などに掲載された投稿記事のデジタル化を進めている。

今後、デジタル編集が終わったものから逐次ネットにUPを予定。

(他のサイトからの記事もあり)

「99、自転車年表」を更新

 2025年2月8日現在、

1、知られざる銀輪の”わだち 大津幸雄

2、日本の自転車史と鑑札 高橋 勇

3、歴史を大事にしたい 今井彬彦

4、カレンダーに見る山王とロン・キッチンそして鳥山新一 渋谷良二

5、ドライジーネとミショー型の歴史 小林恵三

6、梶野仁之助伝(改訂版) 大津幸雄

7、日本の自転車史・その疑問点(改訂版) 大津幸雄

8、日本における自転車の製造・ 販売の始め 齊藤俊彦

9、自転車の歴史探訪 大津幸雄

10、「自転車学」の提唱 佐野裕二

11、日本のオーディナリー型自転車の歴史 大津幸雄

12、資料で読む中村春吉 大津幸雄

13、NCTCの分派 渋谷良二

14、自転車産業技術の変遷に関する一考察 渡邉喜久

15、「第三フランス通信」について 渋谷良二

16、彦根藩士「人力自走車」創製の記録 大須賀和美

17、自転車全書 松居松葉

18、ロンドン・ペダリング 大津幸雄

19、アンチック自転車 高橋 勇

20、創立20周年を迎えて 石原政雄

21、日本の自転車製造業の歴史 大津幸雄

22、パリの古本屋をたずねて 瀧川美佐緒

23、初めてのサイクリング 大津幸雄 

24、日本の自転車灯火 梶原利夫

25、オーディナリー自転車について 大津幸雄

26、江戸中期の自転車「陸舩車」  真船高年

27、日本の自転車の歴史(遺稿) 佐野裕二

28、History of The Ordinary in Japan Yukio Ootsu

29、歴史は繰返す”スポークの折損より 井上重則

30、お寺にあったダルマ自転車 大津幸雄

31、旅と自転車史 植原 郭

32、日本輪友会について 大津幸雄

33、自転車発展の途をたどる 高木六弥

34、日本自転車史の脇役たち 高橋 達

35、自転車はどこを走ればよいのか? 大津幸雄

36、Around the world on a bicycle  ThomasStevens

37、自轉車利用論 金澤来藏

38、Bicycles & tricycles  Archibald Sharp

39、Across Asia on aBicycle Allen and Sachtleben

40、各地の自転車小史 須賀繁雄

1The Modern Bicycle  Charles Spencer

2Round the World on a Wheel John Foster Fraser

43、自転車発明の始祖に思う 奈良重幸

44、自転車術 渡辺修二郎

45、名古屋デザイン博の自転車イベント 大津幸雄

46、「 自転車」のスポーツ史的考察 奈良重幸

47、日本の自転車製造業の歴史(改訂版) 大津幸雄

48、遠いフィンドレー 大津幸雄

49、ドライジーネの原書コピー 八神史郎

50、郵便と自転車 斧 隆夫

51、自転車史研究ノート 稲垣正浩

52、明治12年と自転車 齊藤俊彦

53、人力飛行の夢を追って 稲垣正浩

54、明治末の鳥取における自転車競走 大熊広明

55、ジャパンパンチ・ワーグマン 高橋 勇

56、ニュースレター・バックナンバー 大津幸雄

57、娯楽俱楽部 民友社

58、日本の自転車製造業の歴史(改訂新版) 大津幸雄

59、郵便と自転車 大津幸雄

60、明治期の埼玉における自転車事情 佐竹慎太郎

61、名車 "Rene・HERSE" 上野修一

62、スティーブンスの自転車世界一周 大津幸雄

63、簡易写真術 扶桑商会

64、1985年版資料目録 日本自転車史研究会

65、Velocipedes  Bicycles and Tricycles  1869 Velox

66、日本で最初の自転車旅行 大津幸雄

67,輪界追憶録 佐藤半山遺稿

68、輪界追憶録について 高橋 達

69,佐藤半山の遺稿 高橋 達

70、スティーブンスの日本での旅程 大津幸雄

71、アメリカン・スターについて 大津幸雄

72、堺の自転車 堺輪業協会

73、外装変速機のすべて 前田鉄工所

74、簡易自転車修繕法 佐藤喜四郎

75、ホルストマンの日本滞在記 大津幸雄

76、フランク・レンツとビクター号 大津幸雄

77、陸奔車の中川泉三  大津幸雄

78、正田門弥の千里行車について 大津幸雄

79、ヴェロシペードの時代 大津幸雄

80、ラントーン(RANTOONE)について 大津幸雄

81、「提督の物語」のヴェロシペード 大津幸雄

82、ヴェロシペードの時代(増補版) 大津幸雄

83、「ジャパン・パンチの自転車」-1 真船高年

84、自転車の復権 大津幸雄

85、千里行車と陸奔舟車の駆動方式 大津幸雄

86、自転車の切手について 大津幸雄

87、日本最初のサイクリング? 小林恵三

88、やはり明治の自転車リロイ号 大津幸雄

89、ジャパン・パンチの自転車 -2 真船高年

90、ジャパン・パンチの自転車 続編 真船高年

91、埴 亀齢の三輪車 大津幸雄

92、郵便と自転車の出会い 大津幸雄

93、足柄・箱根サイクリング 大津幸雄

94、南アルプススーパー林道サイクリング 渋谷良二

95、世附サイクリング 大津幸雄

96、第1回ポリージャポン 大津幸雄

97、門弥が先か? 大津幸雄

98、ラレーの思い出 山中唯裕

99、自転車年表 大津幸雄

100、サンビームのレストア記録 小池一介

101、リンゲのボーンシェーカー 大津幸雄

102、日本自転車史 大津幸雄

103、会報「自轉車」創刊号 日本自転車史研究会

104、自転車の起源はどこにあるのか 小池一介

105、モトゥス 陸奔舟車  日本自転車史研究会

106、レンツの日本自転車旅行 大津幸雄 編


2025年2月7日金曜日

輪友 第20号

 輪友 第20号

輪友第20號(明治36年6月10日発行)

目次、
○表紙画(烏合會圖案部第三新案)
○世界無錢輪行者中村春吉君
〇梨園界の輪士河原崎權之助君
○同澤村福藏君(以上口繪寫眞石版)
○山車(車十二題の内八)
○大阪の紛擾
○写眞と自轉車
〇明治櫻輪會春郊遠遊
◎寫眞術
〇暗室に就て注意〇器械の取扱ひ方○手提暗箱に就て○現像の事○定着の事〇印画の事
◎寄書
〇田舎者の博覽會見物
◎雜錄
○自轉車附属品の説明○帆走自轉車〇世界無錢輪行者中村春吉君の談片
◎海外輪報
○プリンスウェール王の乗用自轉車〇紐育ベイサイクリングウオールドの記したる中村春吉君〇自轉車の速力と人々の計算○自動車の使用賃〇葬式に自動車○仏國に於ける自動車競走の惨事○ 米國に於ける鶴田選手の勝利
など


表紙
国会図書館所蔵資料
以下同じ

目次

双輪商会の広告

口絵
中村春吉

口絵
河原崎權之助君と澤村訥升君

34頁
世界無銭輪行者
中村春吉君の談片

60頁

◎横濱双輪會員の遠乗り 同會は去月十日観藤のため東京龜井戸まで遠乗会を催し午前九時横濱を発して同十一時龜井戸に着し藤花の下に小宴を張り各自十分の歓を盡して帰濱したるは午後六時なりしと云ふ

◎全國自轉車旅行者 静岡掛川町の松平義一郎氏は全國自轉車旅行を思立ち順路をいかに取りたるが未だ知らざれども去月二十八日出發したる由

◎那珂博士の暑中旅行 乗輪家として有名なる文學博士那珂通世氏は本年も暑中休暇を利用して自轉車旅行を爲す由出發は来七月一日今回は奥羽地方を巡遊せらるるやに聞けり

◎大阪石原自轉車舗 自轉車附屬品店として有名なる大阪心斎橋通博勞町角石原自轉車舗にては本年式の各種附屬品着荷せしに付一層の勉強を以て輪士の需要に応ずる由なり

◎坂田自轉車店の迷惑 近来東海道筋の各自轉車店へ東京京橋區南傳馬町なる坂田自轉車店の売子なりとて粗悪の自轉車及同和製附属品抔を販賣し居る者ある由は同店の名義を騙る奸商にて同店にては非常に迷惑が居れば記者代て東海道筋の各自轉車店へ警告す

奥付

2025年2月6日木曜日

自転車年表(更新)

 

自 転 車 年 表
西暦記     事
600年頃日本最古の車輪、車輪の直径は約1.1メートル、スポークが12本。 (飛鳥時代)
1200年頃三輪車の模型、長さは40センチ・幅21センチ、前輪の直径は9センチで後輪は欠損。 (鎌倉時代)
1420年パドヴァのジョヴァンニ・フォンタナ、手動式のウォーキングチェアを考案。(応永27年)
1516年マクシミリアン1世の豪華に装飾されたパレード用車両。(永正13年)
1649年ドイツ・ニュルンベルクのハンス・ハウチュ、自走式の四輪車を製作。(慶安2年)
1655年ステファン・ファーフラー(Stephan Farffler)、手動ペダル・クランク式自走三輪の車椅子を製作。 (明暦元年)
1662年大坂農人橋の住人、京屋七兵衛と京屋清兵衛は灌漑用の踏車を製作。 (寛文2年)
1690年フランス・ロシェルの医師 M.リチャード、馭者と後に乗る従僕(Footman)の足踏み式四輪車を製作。(元禄3年)
1724年頃興行師、竹田近江の人力自走車、陸舩車(りくせんしゃ)が 「璣訓蒙鏡草」三巻、多賀谷環中仙著(享保15年発行)に掲載。(享保9年頃)
1729年武藏国兒玉郡若泉庄北堀村の農民、正田門弥が「千里行車・せんりこうしゃ」と呼ぶ舟型四輪の人力自走車を製作。(享保14年)
1732年平石久平次、新製陸奔舟車(人力自走車)を製作、足踏み式ペダル・クランクとハンドルによる方向転換可能。(享保17年)
1781年頃三河国宝飯郡御油の戸田太郎大夫、木製の三輪車を作る。 (天明年間)、『欧州大戦当時の独逸』ベルツ花子 著 昭和8年発行
1817年ドイツのカール・フォン・ドライス男爵、ドライジーネを考案。この自転車はほとんど木で作られ、重さは18kg。その後の二輪車の発展に大きく寄与。
1818年ドライス男爵、パリのリュクサンブール公園で、ドライジーネを初めて公開。
イギリスのデニス・ジョンソンは、ドライジーネを改良し、特許を取得。これが流行して、ホビーホースとかダンディーホースと呼ばれる。
1839年イギリスのカークパトリック・マクミランが、後輪駆動の二輪車を考案。これにより二輪車として、初めて地面から足を離すことができた。しかし、この自転車は当時のものが1台も現存していないことから、疑問視する研究者もいる。
1855年ドイツのフィリップ・モリッツ・フィッシャーが前輪にペダル・クランクを付けた二輪のベロシペードを開発。
1861年フランスのピエールとエルネスト・ミショー親子は、前輪にペダ ル・クランクを装着した二輪車を製作。
1862年松平文庫(松平宗紀氏蔵・福井県立図書館寄託)の「御用日記」 に、「ビラスビイデ独行車」の記述がある。その資料には次のように書いてある。 「権六(佐々木権六)罷出ビラスビイデ独行車相廻り組立出来靭負(家老、中根雪江)も罷出御馬場辺御乗試被遊候」(文久2年)
1865年ミショー・カンパニー、ベロシペードの生産台数を400台に伸 ばす。自転車工場が一つの企業として確立される礎となる。
「提督の物語」(AN ADMIRAL'S YARNS) チャールズ・ホープ・ダンダス著、 1922 年発行に三輪車の写真(1865年とある)、1869 年のエリオット・ヴェロシペードに似ている、場所は横浜居留地か。(慶応元年)
1866年ミショーの下で働いていたピエール・ラルマンは、アメリカに渡り 、自転車の特許を取得。
1868年からくり儀右衛門(田中久重)、二輪車と三輪車を製造する。彼の弟子、川口市太郎の手記にある。
パリのサン・クルー公園で、最初の自転車レースが行われ、イギリス人のジェームズ・ムーアが優勝。
横浜居留地の外国人が、ラントン車で、横浜~東京間を往復。このことが、風刺漫画『ジャパン・パンチ』に掲載。(明治元)
1869年7月30日、ノーフォーク・バイシクル (THE "NORFOLK" BICYCLE)は、イギリスの雑誌「英国のメカニック そして科学と芸術のミラー」1869 年 7 月 30 日号(「THE ENGLISH MECHANIC AND MIRROR OF SCIENCE AND ART」July 30, 1869)に掲載。ベルト・ドライブ方式の安全型自転車。
パリで、最初のサイクルショーが開かれ、パイプ・フレーム、泥除け、ワイヤー・スポーク、前輪ブレーキなどの新しい発明品が多数展示。
パリの時計製造人、ギルメとメイヤーの両人がチェーンを使って後輪を駆動させるセーフティー型自転車を造ったといわれる。(明治2)
1870年4月29日、竹内寅次郎、東京府へ自転車の製造及び販売の許可を出願。
この頃版行された多数の錦絵に自転車が描かれている。特に三輪車が多く、ラントン車の影響を思わせる。
イギリスのジェームズ・スターレーとウィリアム・ヒルマンは、アリエルというオーディナリー型自転車を製作。スターレーは、その後も自転車の発展に大きな業績を残し、”自転車の父”と呼ばれる。
8月、大阪布令に、自転車行人の妨害少なからざるに付き、途上運転を禁ず、とある。
普仏戦争のバルフール包囲戦で伝令に自転車を使用。 (明治3)
1871年8月20日付の横浜毎日新聞の外国商人輸出入欄に、自転車二ツ、とある。(明治4)
1872年7月18日付の東京日々新聞、東京府の車税に、自転車一ケ月6銭7厘、とある。(明治5)
1878年3月、竹内寅次郎が、東京府へ大型自転車の製造・販売の許可を申請。(明治11)
1879年梶野仁之助、横浜蓬莱町で自転車製造所を開業。 (明治12)
1881年2月1日付の東京横浜毎日新聞にスターレー、サットン製造の三輪車、横浜ブラット商会の広告あり。
3月1日~6月30日、東京で第2回内国勧業博覧会を開催。自転車の出品者は鈴木三元、斎藤長太郎、坂口清之進。
10月、福島の鈴木三元、東京府へ新発明三元車の製造発売願書を提出。(明治14)
1883年宮武外骨、自転車に熱中する。 (明治16)
1884年オーストリア・ハンガリー帝国陸軍は、初めて自転車部隊を編制。(明治17)
1885年ジョン・ケンプ・スターレー(ジェームズの甥)は、初めて前後輪同径の自転車ローバー号を造る。セーフティー型の原型といえる。
フランス陸軍第87歩兵連隊のジェラール大尉は重さ14キロの折畳自転車を考案。 (明治18)
1886年アメリカの自転車世界一周旅行者、トーマス・スティーブンス来日。(明治19)
1887年アメリカのオバーマン・ホイール・カンパニーが、前輪にスプリング・フオーク(サスペンション装置)を取り付けたビクター号を開発。 (明治20)
1888年東京浅草の向山嘉代三郎、帝国自転車製造所を開業。
イギリスのジョン・ボイド・ダンロップ、空気入りタイヤの特許を取得。(明治21)
1889年2月、横浜高島町の梶野自転車製造所、オーディナリーの挿絵が入った広告を新聞に載せる。
11月5日、福沢桃介がアメリカからビクター号(セーフティー型自転車)を携えて帰朝。(明治22)
1890年4月1日~7月31日、東京上野で、第3回内国勧業博覧会を開催。自転車の出品者は、山崎治兵衛(製造者・梶野仁之助)、向山嘉代三郎。
『乗方指南 自転車利用論 完』金澤来蔵著 普及舎 明治23年9月14日発行 日本最初の自転車専門書(明治23)
1891年国友鉄砲鍛治師がダルマ自転車を製作。(明治24)
1892年逓信省(現郵政省)、自転車を初めて電報配達に使用。 10月、宇都宮で行われた陸軍特別大演習で、中島中尉が初めて自転車を使用。
11月、フランク・G・レンツが自転車世界一周旅行で来日。
北越新発田の刀匠がダルマ自転車を製作。(明治25)
1893年我国最初の自転車倶楽部、日本輪友会設立。クラブ誌”自転車”を発行。
明治23年頃から自転車の修理及び試作車を手掛けていた宮田栄助、本格的に自転車の製造販売を開始。
森村兄弟、東海道をサイクリング。
ダーズリー・ペダーセンは、独創性のある三角フレームの自転車を製作。イギリス軍はこれをボーア戦争で使用。 (明治26)
1894年日清戦争勃発(明治27年7月-明治28年4月)李氏朝鮮をめぐる日本と清国の戦争。 (明治27)
1895年4月1日から7月31日、京都で第4回内国勧業博覧会を開催。自転車の出品者は、宮田栄助、梶野仁之助、橋本峰松。
アニーロンドンデリーが自転車世界一周旅行で来日。
ファニー・ブロック・ワークマン婦人、夫のウイリアムと自転車でアトラス山脈を越えサハラ砂漠に至る。 (明治28)
1896年1月19日、日本に初めて登場したオートバイ、ドイツのヒルデブラント&ヴォルフミュラー(Hildebrand & Wolfmüller)、十文字商会の十文字信介が輸入し皇居前で試運転。
渡辺修二郎著『自転車術』が、少年園から発行。(明治29)
1899年1月2日、JWM紙(The Japan Weekly Mail)、明治29年12月26日に行われた国府津~横浜間のレース結果を掲載。
7月24日、時事新報、森田自転車製造所の国産自転車が清国へ初輸出。
11月6日、JWM紙(The Japan Weekly Mail)、NBC(Nippon Bicycle Club)と大日本双輪クラブの合同サイクリングを実施。
(明治30年)
1898年11月6日、上野不忍池で、内外連合自転車競走運動会開催。(明治31)
1899年1月20日、毎日新聞、全国自転車乗熟練家投票。
4月29日、JWM紙、NBCの藤沢ー国府津間自転車ロードレース。
4月、自転車乗用速成術 村松武一郎著 横浜内外商事週報社 発行。
(明治32年)
1900年2月1日~、東野学士の自転車旅行。雑誌「今世少年」第1巻第2号 春陽堂 6月20日発行。
6月、アメリカのシッド・ブラック一座、東京座などで自転車曲乗りを上演。
8月、初の自転車専門月刊誌『自転車』創刊。
8月、鶴田勝三、ボーンらは自転車で富士登山を決行。
義和団の乱勃発(1900年6月20日-1901年9月7日)日本軍は第五師団(約8000人)を派兵。 (明治33)
1901年10月、月刊誌『輪友』創刊。(明治34)
1902年1月30日、日英同盟締結。 劇作家の松居松翁著『自転車全書』刊行。
中村春吉、自転車世界無銭旅行に出発。(明治35)
1903年読売新聞に小杉天外の『魔風恋風』が連載。
静岡県掛川市の松平義一郎、自転車で日本一周に出発。  (明治36)
1904年日露戦争勃発(明治37年2月6日-明治38年9月5日)朝鮮半島及び満州南部でロシア軍と激戦。一部伝令などに自転車を使用。 (明治37)
1905年2月15日、雑誌 ”清輪”を創刊、清水卓編集 清輪社。
11月12日、東京有志聨合大競走会 不忍池畔にて開催。 (明治38)
1906年埴 亀齢(はにかめとし)、三輪車を製作。(明治39)
1907年5月、大阪~日光間千哩レース 大阪新報主催。
11月16日、時事新報、東京・小宮山長造、京都・砂田松次郎の一騎打ちは砂田の勝利。 (明治40)
1908年月刊誌『輪界』創刊。
石川商会解散。(明治41)
1910年三越百貨店、白塗りX型フレームの自転車を使い、メッセンジャーボーイを組織。(明治43)
1914年2月20日、大久保素公(25才)、自転車世界一周旅行へ。
8月、探検家の菅野力夫 自転車で第2回世界探検旅行へ。
第一次世界大戦が勃発。自転車・部品の輸入が激減。国産車の量産体制化が始まる。(大正3)
1915年宇佐川正輝、自転車世界一周旅行へ。
前輪にガソリンエンジンを取付けたAutopedがアメリカで発売。(大正4)
1916年大日本自転車(株)設立。東京業平橋の工場で、国産ラーヂを製造。(大正5)
1920年自転車税の減廃運動が高まる。(大正9)
1922年上野で開催された平和記念東京博覧会の余興で、米人オスカー・バブコップが自転車曲乗りを公演。(大正11)
1923年9月、関東大震災により、一府六県の自転車業界は大打撃を被る。渡辺承策著『自転車の経済と其活用』刊行。(大正12)
1926年6月、川室 競(かわむろ きそう)選手、ツール・ド・フランス(第20回)に日本人として初めて出場。(大正15)
1928年全国自転車保有台数500万台を突破。(昭和3)
1929年輸出組合法により、日本自転車輸出組合設立。 (昭和4)
1931年満州事変勃発(昭和6年9月18日-昭和8年5月31日)柳条湖事件に端を発し、関東軍により満州全土を占領。 (昭和6)
1932年日本自転車工業組合連合会(自工連)設立。 (昭和7)
1933年岡山県の三森義雅(74歳)は津山から東京まで自転車で旅行。
国益チェーン(株)、宮田、新家、丸石各社の出資により設立。(6年後に大同工業KKと改称)(昭和8)
1934年日本サイクル競技連盟を結成。(昭和9)
1935年4 月 23 日付の大阪朝日新聞の記事に陸奔車という木製自動車あり。 (昭和10)
1936年日本サイクル競技連盟、国際サイクリスト連合(UCI)に加盟。
第11回オリンピック・ベルリン大会開催。
スイス・チューリヒでの世界選手権で、出宮順一選手が7位と健闘。
日本学生自転車競技連盟の結成。(昭和11)
1937年6月19日、芝公園競技場で第1回学生自転車競技大会を開催。
機械輸出部門で、自転車・部品・付属品の実績がトップを占める。
日本学生自転車競技連盟は、日本サイクル競技連盟に包含され、日本自転車競技連盟が発足。
(昭和12)
1939年9月、初の本格的トラック競技場、大宮公園双輪場落成。 (昭和14)
1941年太平洋戦争始まる。
国家総動員法に基づく、機械鉄鋼製造工業整備要項により、1,348社の自転車・部品製造業は113社に統合。(昭和16)
1942年マレー、ジャワ作戦で、銀輪部隊が活躍。 (昭和17)
1945年第二次世界大戦が終り、一部で自転車生産を再開。 (昭和20)
1946年各地の自転車工場が、賠償管理工場に指定。
宮田製作所、フレーム・パイプの接合に、フラッシュ・バット(電気溶接)技法を実用化。(昭和21)
1947年軍需工場から自転車メーカーへの転換が相次ぐ(三菱重工津機器など10数社)。
三菱重工、ジュラルミン製の十字号を発売。(昭和22)
1948年8月、自転車競技法成立公布。社団法人自転車振興会連合会設立。
11月、九州小倉で、競輪が始まる。
ブリジストン自転車、ダイカスト工法によるフレーム製作の開発研究を開始。
自転車工業会設立。(昭和23)
1950年完成車の統制廃止。
朝鮮動乱が始まり、大手軍需工場の“転換メーカー”は、自転車業界から姿を消す。
外国製自転車の研究事業始まる。(昭和25)
1951年自転車工業会を改組し、日本自転車工業会として発足。
第1回アジア大会(インド)の自転車競技各種目で、日本選手活躍。
第1回秩父宮杯日米対抗自転車競技大会開催。(昭和26)
1952年東大理工学研究所で、自転車走行時の空気力学に関する風胴実験を実施。
第1回読売杯全日本プロ・サイクル・ロードレース開催。
国内の自転車保有台数1、200万台を突破。(昭和27)
1953年モーター・バイクの流行により、自転車メーカーも参入。
自転車用電縫鋼管の量産体制確立(東芝鋼管)。
日本自転車輸出組合設立。(昭和28)
1954年日本サイクリング協会設立。 (昭和29)
1956年第1回全国高校自転車道路競走中央大会開催。
車籍登録始まる。(昭和31)
1957年世界自転車競技選手権大会(プロ)に、日本競輪選手初参加。
日本自転車競技連盟(FJC)が設立し、国際自転車競技連盟(UCI)に加盟。
財団法人日本自転車産業調査会設立。(昭和32)
1958年自転車税撤廃。財団法人自転車技術研究所設立。
自転車タイヤ工業組合が発足。(昭和33)
1959年日本自転車工業協同組合連合会発足。 (昭和34)
1960年国内自転車生産量300万台を越える。
10月、イギリスのアレックス・モールトンがモールトン型自転車で特許を取得。 (昭和35)
1961年ブチル・チューブのタイヤが普及。
自転車技術研究所で、4本車輪締上機A2型完成。(昭和36)
1962年軽快車、子供車が主要生産車種となり、需要伸びる。 (昭和37)
1963年財団法人日本サイクリング協会(JCA)設立。
アメリカ向け自転車輸出、大幅に伸びる。(昭和38)
1964年財団法人自転車産業振興協会設立。
東京オリンピック開催、八王子地区でピスト・ロードの自転車競技を行う。
10月22日、大宮政志選手男子個人ロードで36位と健闘。(昭和39)
1965年財団法人日本サイクルスポーツセンター設立(CSC)。 (昭和40)
1966年自転車道路建設促進協議会が発足。
スポーツ車のブームにより、多段変速機付き自転車の生産急増。 (昭和41)
1967年神奈川県、平塚市と大磯町の間を流れる金目川沿いに、延長13、4kmの自転車専用道完成。
東京・科学技術館で、第1回サイクルショー開催。
全日本実業団自転車競技連盟設立。(昭和42)
1968年日本競輪学校、静岡県修善寺町に移転。
神宮外苑サイクリング・センター開設。
財団法人自転車道路協会設立。(昭和43)
1969年国内自転車生産量400万台を越える。ミニサイクルの伸び率急増。(昭和44)
1970年自転車道の整備等に関する法律、公布施行。 (昭和45)
1971年財団法人日本自転車普及協会設立。
アメリカでバイコロジー運動が提唱。
ロールスロイスの技術者であった英国のハリー・ビカートンは、ポータブル自転車を設計し販売する。 (昭和46)
1973年第1次オイルショックの影響により、自転車生産量941万台の新記録達成。 (昭和48)
1976年都市近郊の駅に放置自転車が多くなる。 (昭和51)
1977年世界選手権自転車競技大会(ベネズエラ)で、中野浩一がプロスプリントレースに初優勝。(昭和52)
1978年第1回全国高校選抜自転車競技大会開催。 (昭和53)
1979年自転車安全整備士、組立整備士制度発足。 (昭和54)
1980年自転車の安全利用の促進及び自転車駐車場の整備に関する法律、制定。 (昭和55)
1981年5月を自転車月間と定め、諸行事を開催。
自転車文化センター開所。
6月1日、日本自転車史研究会発足。
8月20日、鳥取県米子市で日本初のトライアスロン大会となる、皆生トライアスロン '81を開催。 (昭和56)
1982年第1回国際サイクルロードレース大会が、東京と大阪で開催。
仙台でシティサイクルシステム(CCS)の実験が行われる。
マンテンバイクが流行始める。(昭和57)
1983年第1回国際デザイン・フェスティバルが大阪で開催。同会場では自転車の変遷を実車により展示紹介。(昭和58)
1984年3月、(財)自転車普及協会、自転車文化センターで、明治自転車文化展を開催。
オリンピック・ロスアンゼルス大会、男子スプリント競技で、坂本勉が銅メダルを獲得。 (昭和59)
1985年ブリジストン自転車、構造接着工法、開発。
国内でもトライアスロン競技が盛んになる。(昭和60)
1986年世界選手権自転車競技大会(アメリカ)で、中野浩一がプロスプリントレースに10連勝達成。(昭和61)
1987年日本最大規模のステージレース、“ツール・ド・北海道”開催。
10月、(財)自転車普及協会、自転車文化センターで、第1回ハンドメイドバイシクル展を開催。(昭和62)
1988年日本自転車競技連盟(FJC)が解散。(昭和63)
1989年サイクルスポーツカーニバルを東京ドームで開催。
ナゴヤで開催された世界デザイン博でオーディナリーによるレースが行われる。(平成元)
1990年世界選手権自転車競技大会が日本で開催(アジアで初めて)。
タンデムレースで高校生ペア(稲村・斎藤)が銀メダルを獲得。(平成2)
1991年アメリカ、オハイオ州フィンドレーで行われた第11回国際ベテラン自転車ラリーに日本から初参加。(平成3)
1992年財団法人シマノ・サイクル開発センターが開所。
2月、(財)自転車普及協会、自転車文化センターで、コンパクトサイクルフェア開催。 (平成4)
1993年4月7日、自転車基本法改正、防犯登録の義務付け等。
5月2日、日本自転車史研究会の自転車歴史資料館オープン。
11月1日、ヤマハ、電動アシスト付き自転車パスを開発。 (平成5)
1994年11月、(財)自転車普及協会、自転車文化センターで、アレックス・モールトン博士の 講演会とモールトン自転車の歴史展を開催。(平成6)
1995年阪神・淡路大震災で、切断された交通網に自転車が活躍。
7月1日からPL法(製造物責任法)が施行。
日本自転車輸出組合が解散。(平成7)
1996年6月、第83回ツール・ド・フランスに今中大介選手が出場。
7月、アトランタ・オリンピックで十文字貴信選手が千メートルタイムトライアルで銅メダル。
(平成8)
1997年4月20日、アースディ1997イン東京を開催、都内を自転車でパレード。
11月、シマノ自動変速機、快テック・オートDを開発。(平成9)
1998年ドイツの自転車史研究家、レッシング氏は、レオナルド・ダビンチが自転車を発明したとする説を否定。
運輸省は、地球温暖化の解決策の一環として電車に自転車の持ち込みができる制度を導入。
ナショナル自転車工業(株)は、世界最軽量のコンパクト車 トレンクルを発売。
9月5日、新潟県佐渡市で、アジア初のトライアスロン世界選手権開催。 (平成10)
1999年財)自転車産業振興協会の調査によると本年の輸入台数の総合計は4.263.367台で国産は5.590.578台。(平成11)
2000年(財)自転車産業振興協会の調査によると、本年は6月までで3.221.255台の輸入があり、国産車は2.640.847台。この結果、通年で輸入台数が国産台数を上回ることが確実。
”マビック”ブランドの競技用自転車部品を取扱うサロモン・アンド・テーラーメード社は7月からインターネットを使った商取引を開始。
8月、第11回国際自転車歴史会議が堺のシマノ本社で開催。
10月、ブリヂストンサイクルは英国ブラッドフォード市の高級自転車メーカー、アレックス・モールトン社と高級スポーツ自転車、ブリヂストン/モールトンBSM179、を共同開発。
東京北の丸の科学技術館に参加体験型自転車館 ”北の丸サイクル” がオープン。
横浜市MM21地区で初めてパークとサイクルの実験。(平成12)
2001年1月、自転車の温室効果ガスの排出量を環境省が調査したところ、一人が1㎞移動するのに排出される温室効果ガスは、自転車の場合約0.01kg、自動車はこの18倍。
日本自転車協会では、環境に優しい自転車に独自の基準を定め、今後 ”ハース(Hearth)” と呼び普及に努める。
8月、㈱シマノが、コンピューターによって自動的に自転車のギアチェンジとサスペンションを調節する『Di2』(Digital Integrated Intelligence)システムを開発。 (平成13)
2002年5月、自転車タクシー京都で快走、このタクシーを運営するのは環境共生都市推進協会(NPО法人)で地球温暖化防止京都議定書の採択をきっかけにスタートさせた。自転車はドイツのメーカーから10台購入。
8月、ヤマハ・ハイブリッドコミューター 、 ヤマハ発動機は、ガソリンエンジンと電気モーターを併用するハイブリッド式自動二輪車を開発。
12月、電動立ち乗り二輪車(並列二輪)セグウェイ発売。 (平成14)
2003年7月、自転車に初めて乗ったのは日本人だった?ペダル式自転車が、享保17(1732)年に日本で誕生していたことを示す資料を、東京の研究家が分析し、模型を復元した。 (平成15)
2004年6月、自転車を利用することで大気汚染など公害を防止する運動を展開している ”取手バイコロジー運動推進協議会” は、茨城県取手市内の地図に自転車に関する情報などを盛り込んだ(2004年版サイクリングマップ取手)を作製した。 (平成16)
2005年7月、温室効果ガス排出抑止の国際条約 ”京都議定書” 発効で排ガス対策がより重要となる中、苫小牧市は、6月の環境月間に合わせ、職員にマイ・カー通勤の自粛を促す庁内運動、エコ通勤運動を始めた。
9月、村田製作所が超小型センサーで姿勢を制御して走る自転車ロボットを開発。 (平成17)
2006年7月、”A-bike” 、英国の発明家、サー・クライブ・シンクレア氏は、新型のフォールディングバイク(折りたたみ自転車)を開発。 (平成18)
2007年6月14日、道路交通法改正案、道路交通法の一部を改正する法律(平成19年法律第90号)が成立。この改正の目的のひとつに自転車の交通ルールを厳格化したことがあげられる。携帯電話の使用や傘差し運転禁止など。(平成19)
2008年1月4日、神奈川県は、自転車が走行しやすい道路のネットワーク化を計画。自転車にサイクリングロードと、道路幅がある車道や歩道を組み合わせて実現を図る予定。自転車が走りやすい道路や危険個所などを載せた自転車マップ作成や、車道や歩道には自転車の走行部分をカラー舗装するなど。
7月24日、警察庁は、条件付きで解禁されることになった3人乗り自転車について、強度や安定性の向上など6項目の安全要件を取りまとめ、自転車メーカー各社に通知。(平成20)
2009年3月18日、三洋電機は ”ソーラー駐輪場” を徳島県庁に建設。
3月26日から茅ヶ崎で ”サイクル&バスライド” の試験運行開始、路線バスの外部前面に自転車を2台積載。
7月26日、別府史之、新城幸也の両選手は、ツール・ド・フランスの第96回大会(7月4日~7月26日)で日本人選手として初めて完走。 (平成21)
2010年3月25日、世界選手権スクラッチで盛一大が3位。
5月30日、新城幸也選手はジロ・デ・イタリア(第93回)に出場。これでツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアの2大グランツールを初めて完走した日本人となる。
同日、京都でアースライド2010を実施、地球環境を守るためには自転車を活用することが重要。
10月3日、オーストラリアのメルボルンで開催された世界選手権自転車競技大会個人ロードレースで、新城幸也選手が9位と健闘。 (平成22)
2011年3月8日、広島県呉市豊町に中村春吉(明治35年に自転車世界一周旅行)の碑を建立。
5月30日、別府史之、ジロ・デ・イタリアを完走、これで2009年のツール・ド・フランスに続く2度目のグランツールを完走。
7月4日、自転車運転中に携帯電話を使用した女子高生が神奈川県道交法施行細則(画像注視)違反で摘発。5月1日の一部細則改正後初めて。
9月18-19日、2011トライアスロン世界選手権シリーズ横浜大会開催。
9月23日、神奈川県の茅ヶ崎館で ”貞奴とその時代の自転車展” 開催。 (平成23)
2012年7月1日、女子競輪復活 平塚競輪場で ”ガールズケイリン” としてスタート。
9月10日、東京都自転車対策懇談会、自転車のナンバープレート表示などを提言。
10月22日、ランス・アームストロング、ドーピングでツール7年連続総合優勝タイトル剥奪。 (平成24年)
2013年1月21日、東京地検、信号無視などを繰り返した自転車運転者を原則として罰金を求めて略式起訴方針。
2月14日、悪質自転車走行に講習会や罰則強化、道交法改正試案。
2月28日、越谷市で明治期に製作された三輪車発見。
3月25日、東京地裁、自転車部品の欠陥を認め、輸入元に約1億5000万円の賠償を命じる判決。
7月、ツール・ド・フランス100回記念大会 マイヨ・ジョーヌ(総合優勝)は、クリス・フルーム(イギリス)
10月26日、さいたまクリテリウムbyツール・ド・フランス開催。 (平成25年)
2014年3月21日、『Bicycle Design: An Illustrated History』英語版 Tony Hadland、Hans-Erhard Lessing(共著)を出版。
4月2日、自転車文化センター、東京・目黒駅前に新装オープン。
5月1日、”湘南平塚サイクルポリス”が発足。
5月3日、自転車博覧会 IN AOYAMA 5月3日~5月31日 伊藤忠青山アートスクエアで開催。
10月21日、兵庫県 自転車保険の加入義務化を検討。 (平成26年)
2015年2月18日、自転車世界選手権ポイントレースで上野みなみが2位。
3月18日、兵庫県、自転車保険を全国初の義務づけ。
㋄、add-e 小型のモーターを装着するだけで電動自転車になるアタッチメント オーストリア製。
10月24日、”さいたまクリテリウム” で別府史之選手が2位。
11月1日、開成町町制施行60周年を記念して、足柄ロングライドを開催。 (平成27年)
2016年7月7日、新城幸也選手、ツール・ド・フランスの第6ステージで敢闘賞を獲得。2012年以来2度目。
9月17日、World Human Powered Speed Challengeで世界最速の時速145kmを達成。
9月17日-11月27日、愛媛県立歴史文化博物で ”自転車ヒストリー 夢と希望をペダルに乗せて” 特別展開催。
9月29日、Uber Japan株式会社が東京でサービスを開始。 (平成28年)
2017年1月4日、フランスのロベール・マルシャン(105歳)1時間に22.5㎞を自転車で走り世界新記録達成。
2月1日、東京都の自転車安全利用条例が施行され、ヘルメットの着用や年に1度の安全点検を義務づけ。
7月23日、新城幸也選手、ツール・ド・フランスで完走、7回目。
12月2日、コンビニで自転車シェアリングサービスを開始。
12月20日、LINE、自転車のシェアリングサービスを開始。
12月23日、第1回自転車歴史コンファレンスがシマノ自転車博物館で開催。
(平成29年)
2018年3月2日、世界選手権、男子ケイリンで河端朋之が銀メダル。
7月1日、神奈川県、自転車賠償保険加入を義務化。
7月9日、セラミクスピード社(Ceramic Speed)がシャフトドライブ(DRIVEN)を発表。
7月21日、インドの古い寺院で自転車のレリーフを発見。
8月9日、東京五輪、自転車ロードレースのコースを組織委が発表。
8月23日、アジア競技大会2018、男子ロードレースで別府史之が銀メダル。
12月2日、(公財)シマノ・サイクル開発センター主催の第2回自転車歴史コンファレンスを神田駅前ビジネスセンターで開催。
(平成30年)
2019年1月10日、東京五輪、自転車ロードのボランティア募集。
2月23日、24日、2019年ハンドメイドバイシクル展を東京流通センターで開催。
7月21日、東京五輪、自転車ロード、テストイベント開催。
10月17日、ブリヂストンサイクル、パンクしない自転車の最新モデルをRATIO and Cで展示。
10月31日、ホープとロータス(Hope TechnologyとLotus Engineering)は、斬新的なデザインのトラック競技用自転車を発表。
(令和元年)
2020年1月11日、(公財)シマノ・サイクル開発センター主催の ”第3回日本自転車史コンファレンス” 静岡市役所で開催。
1月25日、26日、2020ハンドメイドバイシクル展を科学技術館で開催。
3月25日、新型コロナウイルスの世界的蔓延で本年開催の東京オリンピック・パラリンピック大会を1年延期。
11月25日、防災する自転車Ⅱを発売。 (令和2年)
2021年1月26日、一般社団法人ジャパンサイクルリーグ(Japan Cycle League、略称 JCL)設立。
2月9日、㈱シマノ、コロナ禍の自転車人気で増益。
2月9日、自転車雑誌などの(株)枻出版社、東京地裁へ民事再生法の適用を申請。
2月13日~3月21日、自転車文化センターで、オンラインハンドメイドバイシクル2021を開催。
2月19日、コロナ禍の自転車利用拡大で、自転車摘発25,000件超(昨年交通違反)。
2月28日、イタリアの古代遺跡ポンペイ近くで約2000年前の馬車を発掘。
3月21日、㈱シマノ、創業100周年を迎える。
4月30日、ホダカ㈱、90周年記念のニューマルキン号を100台限定で発売。
6月1日、日本自転車史研究会が創設40周年。
7月24日、東京オリンピックの自転車個人ロードレースでリチャル・カラパス(エクアドル)が金メダル、新城幸也選手が35位と健闘。
8月8日、東京オリンピックのオムニアム(自転車トラックレースの複合競技)で梶原悠未選手が銀メダル。
9月28日、電動キックボード、警視庁が安全指導を実施。
10月23日、コロナ禍で電動アシスト自転車のバッテリー盗難各地で相次ぐ。
10月24日、世界選手権の女子ケイリンで佐藤水菜が銀メダル。
10月26日、ホバーバイク、富士スピードウェイで実演飛行。
11月27日、”自転車の進化”(Evolution des Fahrrads)ドイツ語版 Hans-Erhard Lessing、Tony Hadland 共著を出版。
(令和3年)
2022年1月22日-23日、2022年ハンドメイドバイシクル展を科学技術館で開催。同会場で”東京自転車歴史研究フォーラムin HMB”も実施。
3月24日、シマノ自転車博物館記念誌(Bicycles Human Dreams)を発行。
3月25日、新しい「シマノ自転車博物館」が堺東駅前にオープン。
4月8日~9月25日、トリノ自動車博物館(MAUTO)で、「モトゥス・自動車前史」という企画展に陸奔舟車のレプリカを展示。
9月、「モトゥス 自動車の前史・Motus The prehistory of the automobile」発刊。
11月30日、ChatGPT公開。
12月4日、「東京自転車歴史フォーラム」を開催。1865年の三輪車写真など。
12月20日、改正道路交通法の施行期日に関する政令が閣議決定、2023年4月1日から全ての自転車利用者にヘルメットの着用が義務。
(令和4年)
2023年1月19日、警察庁、電動キックボード基準を満たせば自転車並みの扱い。
1月21日-22日、2023年ハンドメイドバイシクル展を科学技術館で開催。
2月、Microsoft社、対話型のBingのAIチャットをリリース。
3月21日、Googleが開発した会話型人工知能Bardをリリース。
4月1日、自転車のヘルメット着用、努力義務化始まる。
4月15日、16日、東京ビッグサイトで、CYCLE MODE TOKYO 2023を開催。
5月12日、「自転車の起源」1巻. 技術の進化 アルフレッド・アッツィーニ著を発刊。
5月13日~16日、第32回国際自転車歴史会議 (ICHC)はイタリアのクレモナで開催。
7月1日、一定の条件を満たした電動キックボードに限り、16歳以上は免許なしで利用可。
8月3日、自転車の交通違反に「青切符」 警察庁が反則金制度導入を検討。
8月21日、水素使った燃料電池の電動アシスト自転車、山梨で実験。
9月24日~10月25日、エリック・ナイトとマーク・ケネディ、137年前のトーマス・スティーブンスの長崎から横浜までの再現旅行を達成。
12月21日、警察庁、自転車にも「青切符」導入へ。
(令和5年)
2024年1月21日-22日、2024年ハンドメイドバイシクル展を科学技術館で開催。
2月8日、グーグル生成AIのBardがGeminiに変更。
3月3日、野口商会120周年記念カタログを発行。
3月4日、「ツール・ド・北海道」昨年の死亡事故を受け今年の大会開催を見送る。
3月5日、自転車にも「青切符」、道交法改正案を閣議決定。
4月2日~2025年3月23日、シマノ自転車博物館、特別展「古文書から紐解く 江戸時代に考案された自転車」展を開催。
4月6日-7日、CYCLE MODE TOKYO 2024 東京ビッグサイトで開催。
5月13日、OpenAIの最新AIモデル「GPT-4o(オー)」を発表。
5月17日、自転車の交通違反に青切符、改正道路交通法が成立。
5月17日~22日、第33回国際自転車歴史会議、ドイツのシュタット・ヴェーレンのトールハウスで開催。
5月19日~26日、UCI公認国際自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン2024」を開催。
5月25日、シマノ2023年度調査・分析期末発表会を開催。
5月26日、2024年ジロ・デ・イタリア、タデイ・ポガチャル (UAE Team Emirates) が総合優勝。
6月18日、「シュタイアー・ウェポンホイール:古い自転車の魅力」ヴァルター・ウルライヒ著(Das Steyr-Waffenrad: Der junge Zauber eines alten Rades、Walter Ulreich)を発刊。
7月21日、タデイ・ポガチャルが26年ぶりとなるジロ・ツールの「ダブルツール」を達成。
8月3日、パリ・オリンピックの個人ロードレースで日本代表の新城幸也は、56位と健闘。オリンピック出場は4回目。
8月30日、自転車のスマホ“ながら運転” 11月から法律で禁止、罰則科されることに。
9月18日~19日、自転車産業振興協会主催のJapan Bike Showが有明GYM-EXで開催。
10月16日~20日、デンマークで行われた2024年世界選手権トラックで山﨑賢人(ケイリン)、佐藤水菜(ケイリン)、窪木一茂(スクラッチ)が金メダル。
10月21日、新刊「サイクリングのパイオニア」マイケル・トゥーヒー著、The Cycling Pioneers Michael Toohey Publication Date: 21 October 2024 (令和6年)
2025年1月25日-26日、2025年ハンドメイドバイシクル展を科学技術館で開催。
1月27日、中国版生成AIのDeepSeekが話題になる。
(令和7年)

初編、1996年11月22日
シマノ 最終更新日、2025年2月2日
日本自転車史研究会 大津幸雄 編