2025年3月17日月曜日

自転車生産技術 第105-106号

 自転車生産技術 第105-106号 

昭和38年3月31日発行

★特集 自転車の特許
第3回目の「自転車の特許」 特集号の発刊に当って
目次、
編集解說
自転車一般
自転車の車体
自転車の転向機構
自転車の伝動機構
自転車の制動機構
自転車の車輪
自転車の停立機、 荷物台、 鎖錠装置
自転車の付属具
自転車のタイヤ、 チューブ
自転車の補助具
研摩および工作関係
接合関係
金属材料関係
表面处理關係

表紙
日本自転車史研究会所蔵資料
以下同じ

目次

1頁

第3回目の「自転車の特許」 特集号の発刊に当って
特許庁審判部 審判長 高木正行
十年一昔といいますが、思えば 「自転車の特許」の創刊第1号が送り出されたのは昭和27年6月のことでありました。
この第1回目の全てで、 自転車に関する内外の発明、考案のうちから約 3,000 件が選び出されて、 明細書の抄録が作られたわけでありますが、その完成には実に2年の歳月が費されました。その5年後の昭和32年に第2回の抄録作成が行なわれて、このとき約1,200件の内外の発明、考案が紹介されました。
さらに今回、そのあとを受けて約500件の発明、考案について第3回目の抄録が発表されることになりました。国際社会に仲間入りできて、やがて経済自立が叫ばれはじめたあのころから、貿易の自由化と正面に取り組んでいる今日までまさに10年、 まことにじみな仕事ではありますが、自転車に関する特許抄録作成の仕事が続けられてきたことは、業界にとってほんとうにしあわせなことであったとご同慶に耐えません。そしてこのような過去の事実から、 将来もこの仕事がとだえずに続けられて、たとえ徐々ではあっても最後には抜きがたい実力が業界につちかわれる結果になるであろうことを固く信じるものであります。
さて、世の中でそのことのたいへんにたいせつであることが、理屈ではじゅうぶんにわかっていながら、そして、それだけに即刻やろうと心がけられながらも、さて実行の段階となるとたいへんに大がかりなことーーたとえば、たくさんの経費と多くの労力と長い日月とを必要とするといったーーをしなければならないため、一瞬着手にためらっていると、間髪を入れず、より緊急に解決を迫られる問題があとからあとから起こって、このような目前の問題解決に精力の限りが使いはたされてしまう、といった事例は多くの人がいろいろの場合に体験されたことであろうと思います。 ・・・

12、13頁
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