自転車の変遷
「帝国工芸」 第3巻第7号 7月号 昭和4年7月1日 発行
この雑誌に下の記事あり、
「自転車の変遷」 商工技師 吉田永助
自轉車は道路の状況、富の程度等より見て我國の現状に最も適したる車輌で、取扱ひ輕便で價格も低廉なるに拘らず、労力の節約、能率の増進に大なる効果を興へるものである爲其の発達著しく、各都市は勿論、如何なる辺鄙の地でも盛んに利用されて居り使用数は三百萬輛以上、一ヶ年の製造數は二十萬輌以上に達して居ると推定される、其の製作の技術も大に進み各部の構造も多年の経験で改良せられ、堅固で軽快に造られる様になった。・・・
註、マクミランなども登場し、ある意味興味深い。当時の自転車史の認識の状況を知ることが出来る一つの資料と云える。
「帝国工芸」 第3巻第7号
174頁
国会図書館所蔵資料
図の部分