ホビーホースの風刺画
下の画は、 1819年に出版された、ウィリアム・ヒース(William Heath)作と伝えられる風刺画『A Family Party Taking an Airing』。
19世紀初頭に流行したペダルやブレーキのない初期の自転車「ホビーホース(ベロシペード)」を風刺したもので、乗る男性が悪戯をするサルやペットたちに振り回される滑稽な様子が描かれている。 新しい乗り物と社会の風潮を痛烈にパロディ化している。
1817年にドイツのカール・フォン・ドライス男爵によって発明された ドライジーネ は、ペダルがなく、地面を足で直接蹴って進む「自転車の元祖」で、当時、イギリスの都市部の上流・中流階級(ダンディたち)の間で流行したが、不格好に足を動かす姿が非常に滑稽であったため、当時の風刺画家たちの格好の材料となった。
「最新の流行を追い求めて気取ってはいるものの、実態は動物たちに振り回され、必死で見苦しい姿を晒している人間たちの滑稽さ」 を、家族のピクニックという形を借りて辛辣に、かつコミカルに批判している。
ホビーホースの風刺画
