明治期の陸船車
下の資料は明治20年11月6日付け絵入東海新聞の1面にある記事。
●新発明車船
東京本所区菊川町一丁目43番地の今井茂八と云える人が数年間の苦心よりして発明せし車船は其構造大小あれども先ず概して汽船の形ちになり之に両輪の車機械を備へ一人にして踏む時は船の進退を自由にしまた陸に用ふる時は車に代用して貨物を運搬するに便なりとか
とある。
江戸期の陸船車は陸上用の人力自走車であったが、この車船はどうやら水陸両用自走車である。挿絵が無いのでどのような形状なのか、或いはどのような駆動方式なのか分からないが、おそらく陸船車に近い形式ではと推量する。
明治20年11月6日付け絵入東海新聞
資料提供:松島氏