2022年3月16日水曜日

バックナンバー 129

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ニュースレター(NEWSLETTER)NO.129

2008年4月2日作成 日本自転車史研究会

●自転車で観桜巡り
 今日は少し花曇り、自転車で小田原城の桜を見に行く。途中、飯泉観音の寺叢林にある青鷺の営巣状況を観察する。
 小田原城周辺は花見客でたいへん賑わっていた。
 明治後期の錦絵を眺めると、東京の桜の名所を描いたものが多い。その画の中に、ダルマ自転車や安全型自転車も描かれている。日本人と桜、そして文明の利器である自転車が画の中でうまく融け合っている。

●The Japan Weekly Mailの創刊号
 国立国会図書館にThe Japan Weekly Mailの創刊号などが所蔵されている。
 この新聞は、1870年~1915年まで発行され、自転車に関連する記事も含まれている。

国立国会図書館請求記号 Z89-70 国立国会図書館関連請求記号
新聞名 The Japan Weekly Mail

●谷ヶ貫小学校
 明治3年(1870年)発行の「絵入り知慧ノ環」という初等教育の教材に「自在車」という名でホビーホースが載っているが、手元にあるこの資料の最終ページに、この本を当時所持していた小学生の名前と小学校名が筆字で書かれていた。
 名前はここでは触れないが、小学校名からどこから出た資料かつきとめることが出来た。
 その資料には谷ヶ貫小学校と書いてあった。グーグルで検索したところ、そのような小学校は無い。地名としては、入間市上谷ケ貫、下谷ケ貫があるが、学校はとうに廃校になったようだ。そこで、入間市博物館に問い合わせたところ、どうやら現在の金子小学校に変わっているようである。
 一つのメモ書きから、歴史をたどることも興味深いものである。
 西光院というお寺の庫裏近くに、谷ヶ貫地蔵尊堂もあり、谷ヶ貫寺【やがぬきでら】は狭山茶の名産地に近いようだ。

参考資料、入間市史調査集録 第2号 金子村地誌
発行年: 1981年1月10日
内容
 明治新政府が明治8年に実施した「皇国地誌」編さん事業の後を受け、明治17年から21年までの旧村の地誌を中心に編集したもの。
 集録の旧村は木蓮寺村、南峯村、西三ツ木村、上谷ケ貫村、下谷ケ貫村,花ノ木村と、中神村は明治14年までの地誌、根岸村は明治11年までの地誌を掲載している。
目次
解題
武蔵国入間郡木蓮寺村地誌
武蔵国入間郡南峯村地誌
武蔵国入間郡寺竹村地誌
武蔵国入間郡西三ツ木村地誌
武蔵国入間郡上谷ヶ貫村地誌
武蔵国入間郡下谷ヶ貫村地誌
武蔵国入間郡花ノ木村地誌
明治十四年九月地誌編輯草稿
明治十一年六月改村誌取調書


★ニュースレター(NEWSLETTER)は、この129号が最終号である。