自転車関係資料-92
この資料は月刊雑誌「サイクル」1954年11月号より。
特集記事として「第3回読売杯争奪 東京・神戸間ロードレース」があったので紹介する。(一部抜粋)
読売新聞社主催の、第三回プロロードレースは、二回迄の、箱根越え1日のレースの慣例を破って東京~神戸間3日間の大レースを挙行することとなり、去る10月8、9、10の3日間、第1日を東京ー静岡間、第2日を静岡ー岐阜間、第3日を岐阜ー神戸間、総距離652㎞ 参加チーム31、各チーム3名の選手出走の大レースである。レースは選手の能力と、その使用自転車の性能如何に懸る訳である。車の故障は何としてもレースには致命的な障害である。
選手は平素の訓練によって、作戦と身体のコンディションを最良の状態に置く必要がある。最後の勝利を得た光風自転車と渡辺3選手は、3日間1回のパンクもなく全行程無故障無事故と云う事が、この優勝を決定した。
記者は全行程を選手と共に走りここにその見聞記に筆を執って、今回の熱戦が、如何にプロ選手の真価を発揮したかを、つぶさにこの眼で眺め、又体験した。
註、渡辺3選手とは、
第1日目 渡辺正夫 6時間39分05秒2
第2日目 渡辺和夫 10時間14分51秒4
第3日目 渡辺輝夫 6時間15分59秒6
総合順位 チーム名(使用自転車) タイム
1位 光風自転車 23時間09分58秒2
2位 日米富士 23時間14分25秒8
3位 水谷 23時間36分07秒0
4位 ゼブラ 24時間03分26秒3
5位 丸石 24時間40分46秒7
6位 山崎サンビー 24時間44分44秒7
7位 片倉 24時間57分15秒8
8位 中部日本 25時間00分43秒4
9位、川村産業 26時間01分09秒4
10位、川村産業 26時間02分04秒7
11位以下の使用自転車は、
川村産業、ヒドリ、片倉、東亜、三馬、丸石、岐阜、日米富士、丸石、岐阜、サンスター、島野、中部日本、川澄、土屋、中部日本、ゼブラ、丸金、丸都、土屋、そして31位は東亜。