2022年8月6日土曜日

自転車関係資料-159

 自転車関係資料-159

この本は「自転車で東海道を下る」ロバート・デヴェロール、ハマナカ・カズミ 共著 1954年発行 全158頁

Down the Tokaido by Cycle

Robert Deverall and Kazumi Hamanaka 1954.

1954年、東京から神戸までの自転車による東海道旅行記。

一部抄訳、
天気は曇りがちであった。平塚を過ぎ、小田原への道の右側にある有名なこぶのある丘(大磯の高麗山・湘南平)を通り過ぎた。

美しい大磯を通り抜け、吉田総理の家を見つけようとしたが分からず、国府津まで行く。海岸が見え、太平洋の波の音が聞こえてきた。

翌日、降っていた雨は止んだが、山や谷を覆っていた雲の所為で、まだ富士山は見えない。

小田原からの急な坂を思い出しながら、箱根を横切って沼津へ向かう道について少女に尋ねたら、「ああ」と彼女は優しく微笑みながら言った、「ここからは全て下り坂です。自転車に乗って沼津まで惰性で下りてください」と。

ホテルのスタッフはまるで私が子供の頃からの友達だったかのように別れを告げるために並んで見送ってくれた。

自転車に乗りながら、背の高い荘厳な松並木、遠くの富士山と靄った視界、谷沿いにたたずむ箱根の小さな集落。私たちは文字通り箱根の山中に入った。

箱根は富士箱根伊豆国立公園内の一つの街で、その美しさ、景色、壮大な湖、温泉、そしてキャンプ場があり、日本人と外国人の両方のゲストが頻繁に訪れるエリアである。箱根のように自然の美しさに溢れた地域は、日本全国で他にほとんどないと言っても過言ではない。

郵便局を訪れた後、箱根の細い道を走る・・・・・。

表紙

ハマナカとロバート
自転車は実用車