2023年2月28日火曜日

スターの続き -30

 スターの続き -30

これも「スミスビル」の続き、

「スミスビル」デニス・マクドナルド著 2019年発行

「Smithville」 by Dennis McDonald 2019.

96頁

最も有名なスター自転車の写真はワシントン DC で撮影されたもので、1884 年にキャピタル・バイシクル・クラブのウィリアム・ロバートソンがスターに乗って国会議事堂の階段を下りているところを撮っている。
背景にはスターを持ったライダーのレックス・スミスもいる。
スターの発明者の息子であるバート・プレッシーを含む多くのサイクリストがこの階段を下りた。
ライダーたちは、警察に逮捕されるのを避けるために、早朝に国会議事堂の階段にこっそり忍び込まなければならなかった。 
H. B. スミス・マシン・カンパニーは、自転車の安全面を促進するために、これらのライダーの一部に報酬の支払いをした。逮捕されても、アメリカン・スターの注目と宣伝を会社にもたらした。
(資料提供:米国議会図書館)

註、今月はヤフオクのアメリカン・スターから始まり、月末もスターで終わる。
何故、スターか?アメリカの黎明期の自転車産業に於いて、コロンビアのオーディナリー自転車とこのスターは重要と思われるからである。
スターは革新的な形状であり、その駆動方式もユニークである。
残念ながら当時このスターが日本に渡来したという事実はいまのところ確認していない。
トーマス・スティーブンスがコロンビア製のオーディナリーに乗って、やっと日本に現れたのが1886年(明治19年)のことである。
このころから日本の自転車の歴史が始まったと云っても過言ではない。