シマノ・コレクション
下の写真は40年前にシマノがオランダのバタバス社から購入した自転車で、当時はまだ未公開の歴史的自転車であった。これらの自転車は現在のシマノ博物館のベースになっているコレクションである。
シマノ70年史によると、クラシック自転車 145台を購入。
博物館として社会還元を目指す。
19世紀初頭からの欧米のクラシック自転車がシマノへ。 1983(昭和58)年、オランダの自転車メーカー・バタバス社の元社長より購入したもので、 総数145台にものぼる充実したコレクション。 1800年代から現代の形に進化してきた自転車の歴史が一目瞭然で、量的にも質的にも国内有数のコレクションであることは間違いない。 シマノではこれを契機に、"社会への還元” を実行する基盤としての財団法人の設立を申請してきたが、この度ようやく通産省より許可が下り、'91 (平成3)年春には財団法人 「シマノサイクル開発センター」を設立。同年末には博物館 「サイクルセンター」も完成予定となっている。
シマノ、オランダから約200台
高橋勇氏からのお便り
シマノ工業社長と業界名刺交換年賀会でお会いした時に「あなたに是非報告せんならんと思っていたのだが、オランダの博物館より自転車を200台買い取って、近く日本に届く。
荷解きが済んだら早速お知らせするので、是非その時はご来社を」 と言っていました。
私は兼々自転車文化センターだけではなく、せめて日本のメーカーであるシマノ、マエダ、BS、 ナショナルの何れかが自転車の歴史館的なものを持ってほしいと思っていました。
しかし、これでやっと花のツボミを見つけたようです。
ドイツあたりでは一人で 2~300台古い自転車を持っている人がいますし、フランスにも2~3人はいます。日本では想像も出来ないほどたくさんの台数、種類があります。シマノの話しは昨年あたりから風聞がありまして、この度、社長よりじきじき口にされたので、ほぼ100%間違いないようです。
現地で値段はいくらだったのか。 又、中味はどのようなものなのか。 興味津々です。 これが発火点となって、自転車の歴史に数多くの人々が注目下さるようになれば、ほんとうにこれ以上の喜びはありません。
公開されるまでの間シマノの倉庫に保管
資料提供:高橋 勇 氏
シマノ、岡田 素男 氏
以下は、
(株)シマノ『シマノ70年史』(1991.03)
(年史の一部)より
昭和53年(1978)
「バンタムシリーズ」発表
昭和54年(1979)
JFC(ジャパンフィッシングクラブ)発足
「中国シマノ販売(株)」設立
昭和55年(1980)
スーパーサイクル世界戦で「ベクター号」世界記録
「シマノ祭り」、「女性の釣り教室」開催
「シマノ関西(株)」「シマノ釣具東日本販売(株)」設立
昭和56年(1981)
「エアロダイナミクス」発表
「エアロシリーズ」、「バンタム」「コンピューターリール」発表
昭和57年(1982)
MTBコンポ「デオーレXT」シリーズ、スポーツコンポ「シマノ105」シリーズ、「フルフィットペダル」発表
本社新社屋竣工
昭和58年(1983)
「ニューシマノ600EX」シリーズ快適コンポ「Z」シリーズ発表
逆転釣りリール「BB-X」シリーズ発表
クラシック自転車145台購入
昭和59年(1984)
「ニューデュラエース」シリーズ発表
「シマノグリーンピアロードレース」、「ジャパンカップ」開始
昭和60年(1985)
複合新素材リール「チタノス」発表
「シマノカナダ」開設
「シマノヨーロッパ」新オフィス開設
「島野山口」ロッド新工場落成
昭和61年(1986)
「ニューシマノ105」シリーズ、「ニューデオーレXT」シリーズ発表
昭和61年(1986)
「シマノアメリカン」と「シマノセールス」合併
昭和62年(1987)
新素材竿「ファインセラミック」、「ズーム竿」発表
「シマノ釣具販売株式会社」設立
「ショップビジネス」創刊
昭和63年(1988)
「シマノサイクリングフットウェア」発表
船竿「アルゴス」発表
「シマノUK」設立
「シマノシンガポール」でSIS生産開始
平成元年(1989)
「STI」、「シマノ105SC」シリーズ発表
「NEXUS」ブランド発表
皇太子殿下行啓
平成2年(1990)
「SPD」発表
「SLS」シリーズ(リール)発表