自轉車 第6号
自轉車 第6号 その2、
以下は興味ある記事を拾い読み。
東海道自轉車旅行記案内記
伊藤虻半居士
第3日目
午前6時45分鳴海發、午前7時25分名古屋着この間7哩半
この間道路良好なり、鳴海を發してより、約3哩にして坂あり、千竈坂と云ふ、この邊より人家軒を並べ行人絡繹として大都会の既に近きを知る。熱田市に入り右折して熱田神社に突當り、左折名古屋に向ふ、この間三哩余は市街繁熱、往来雜沓、走るに面倒なれども、行人の風采を始め、萬事の有様全く上方風なる故、始めて来りし者には面白味を感ぜしむ、大通を真直ぐに行き、電鐵線路に突当り左折すれば官線の名古屋驛及び關西線の愛知驛が南北に並立する處に至る可し。・・・・
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