ストランド・マガジン
以下の記事は月刊雑誌「ストランド・マガジン」合本版より
「ストランド・マガジン」イラスト入り月刊誌第8巻 7月~12月 1894年
726頁
J. グリーン
1894年のN.C.U.選手権の優勝者は、唯一の例外を除いて、ベテランライダーと云える。1867年11月8日、ノーサンブリアの小さな村、バリントンに生まれ、現在28歳。彼のキャリアは普通のレースから始まり、最初のレースは約13年前に行われた。当時、彼は長距離走者だったが、すぐに仲間のところに戻り、偉大なロバート・イングリッシュが登場したときには、スクラッチ選手であった。イングリッシュはすぐにプロの仲間入りを果たし、少し後にスクラッチマンになったグリーンは、二度とレースに出場しないと考え、トラックを去った。その後、安全型自転車が登場し、彼は再び復帰し、主に曲乗りに注目した。
しかし、その期間、そして現在に至るまで、彼は数え切れないほどのレースで勝利を収めた。1891年にはニューカッスル・センターの5マイルと10マイルのN.C.U.選手権で優勝した。1892年には同団体の5マイル選手権で優勝し、昨年は10マイルレースで同様の成績を収め、25マイル選手権で2位になった。今シーズンは、ハンディキャップレースやスクラッチレースで完璧な勝利を収め、バーミンガムで開催された世界参加型の5マイルN.C.U.選手権では他を圧倒した。この成績は、25マイルレースの際にメトロポリスでも再現され、グラスゴーで開催された国際チームレース、イングランド対スコットランドでも審査員1位を獲得した。彼の最新の功績は、ハーンヒルで開催された50マイル選手権で、手綱を握って優勝しただけでなく、当時のアマチュア、プロを問わず、その距離の世界記録を更新した。
727頁
A. J. ワトソンとJ. ローリー
表紙
ストランド・マガジン
イラスト入り月刊誌
第8巻 7月~12月
1894年