ハドンの自転車について
先ほど、ハドンの自転車について、英国車に精通している小池さんから以下のコメントをいただきました。
ヘッドバッジを見てわかりましたが、このバッジは”お店”のバッジです。メーカーのバッジではありません。うちにまったく同じヘッドバッジの、ケンブリッジの店ダウのものがあります。
おそらくフレームはブラウン・ブラザース製。VindecというところにつくらせていたModel BB light tourist というフレームセットとチェーンケースではないかと思います。写真で見るとそのものズバリです。1951~1952年ごろではないかと思います。
バッジを見てわかったというのは、East Angliaという語で、英語では必ず、ラレーはNottingham、サンビームはWolverhamptonという具合に都市名が入ります。East Anglia というのは都市名でも州の名前ですらなく、日本で言えば『山陰』みたいなもので、おそらくは何店舗かが、ノーフォーク州、サセックス州、ケンブリッジ州、エセックス州(イースト・アングリアのいくつか)に点在していたので、それらのいずれの店でも使えるようにEAST ANGLIAという風にバッジを作ったのだろうと思います。アームストロングはBirminghamと都市名、ノーマンはケント州と書いてあります。
うちのどこかにダウのバッジがあるはずですが、ハドンのバッジと質感も字体もそっくりです。
ブラウン・ブラザースのモデルVindecは下の写真です。カタログによると、ショップの要望によっていろいろやっていた。たぶん、ダイノハブをやめるなどして、コストを下げ店のバッジを付けたのだろうと思います。クラウンは飾りのプレスを省いたやすいものもありました。