自轉車瓦版 第40号
昭和60年6月25日発行
☆福島の真船氏からの情報。瓦版の15号で紹介した、ダルマ自転車の件でこの度、大阪のサイクルショップ・トモダに問い合せたところ、次のような回答があった。「当時あのダルマ自転車は、全然買手がつかなかった。結局1台だけ入れただけで、その車も現在、店に飾ってある。今はこれを売る気はない」トモダが輸入したダルマ自転車が1台ということになるとあの磐城にあったダルマ自転車は、どこから入てきたのであろうか。あるいはトモダとは別に輸入されたのかもしれない。いづれにしても、当初考えていたより、その台数は入っていないことになる。2~3台と云ったところか。
・郡山の古本屋で「続々世界商買往来、紀元 2533年第2月(明治6年)」を入手した。この本は、英語の辞書のような体裁で、内容は当時の貿易手引書といった感じのもの。項目の中には、自転車もあり、ドライジーネやミショーのような自転車のイラストもある。また、風車自転車といた語句もあり、いったいどのような自転車か興味あるところである。
・バイク・アンド・ライダーズという米国の本に、ラントーンの自転車のイラストが載っていた。恐らくこのイラストは「The Velocipede、1869」から引用されたもののようだ。
ところでラントーンの駆動方式だが、最近いろいろな本を見て考えたところ、足踏みと右手との3点で駆動するものでないかと思われる。左手のレバーは方向転換時に動かすだけで、通常は、 ささえるだけのようだ。しかしまだ結論を出すのは早い。もうすこし研究してみたい。
ところでラントーンの駆動方式だが、最近いろいろな本を見て考えたところ、足踏みと右手との3点で駆動するものでないかと思われる。左手のレバーは方向転換時に動かすだけで、通常は、 ささえるだけのようだ。しかしまだ結論を出すのは早い。もうすこし研究してみたい。
世界商賣往來 續々
青山堂 1873年(明治6年)発行
表紙
国会図書館所蔵
以下同じ
1頁
13頁
自転車の絵に注目
ドライジーネとミショー型が合体?
ラントーンの広告 1865年
「イングリッシュ・メカニック」17頁
(ENGLISH MECHANIC、 1865-1870)より