古い絵葉書-4
下は年賀はがき。中林両替店から大分県下宇佐郡八幡村 長岡三郎 殿に宛てたもの。
生憎、年度が分からない。自転車からの推定では大正5年前後と思われる。
下の新聞記事は、大正6年7月14日付けの東京日日新聞から、
・・・因に中林氏は明治二十一年両替商を営み・・・
とある。
年賀はがきの宛名面にも明治21年創業と書いてある。
自転車は2台見える。荷台も両立スタンドも無い。右の奥にはサイクルスタンドが置かれている。中央には人力車もあり、幟には朝鮮京南鉄道株式売出と書いてある。
中林両替店
宛名側
大正6年7月14日付けの東京日日新聞、
世界最古の安質母尼鉱山 株式会社市之川鉱業所(一部)
因に中林氏は明治二十一年両替商を営み爾来所有万難を排し時代の推運と共に現今株式現物問屋、ビルブローカーを開始せるが欧洲戦乱以来船株等にて多大の富を造り今や一族相謀り合資組織にて阪神間青木附近に広大の地所を買収し、中林土地合資会社を創立して住宅地経営事業をも創始すべく計画中なるが同店の信用は今や関西同業者中屈指の者たり
神戸大学附属図書館 新聞記事文庫より