2022年7月11日月曜日

自転車関係資料-136

 自転車関係資料-136

この本は、「車輪で世界を一周」ジョン・フォスター・フレイザー著 1899年初版発行

17カ国を巡る19,237マイルの自転車乗りの物語

(Round the World on a Wheel: Being the Narrative of a Bicycle Ride of Nineteen Thousand Two Hundred and Thirty-Seven Miles Through Seventeen Countries、 by John Foster Fraser )

フレーザーの東京での講演について抄訳、(本文の461頁の一部)

ある日の午後、私は英国の大臣であるアーネスト・アトウ卿が議長を務めていた日本アジア協会の会員に、中国西部の部族や交易路、地形について講演した。

私はさらに興味深い経験をした。 それは、東京大学の千人の学生にイギリスでの最近のジャーナリズムに関するスピーチをした。 教授の一人が椅子に座り、講堂は和服姿の若い日本人で賑わい、全員が1時間の話を注意深く聞いていた。 特筆すべきは、東京大学には英語を理解する若い学生がたくさんいた。

註、当時の新聞にも、
1898年(明治31年)3月3日 東京朝日新聞、自転車世界漫遊者フレザー氏の演説会
九ヶ月以前英国を出発し自転車に依りて欧州を横断し印度支那を経て来着せしと聞く自転車世界漫遊者大英倫敦新聞記者ジ、エ、フレザー氏は今三日午後七時より本郷中央会堂に於て「欧州の大勢を論ず」といへる一場の演説をなす由

表紙
左から
エドワード・ラン、F・H・ロウ、
ジョン・フォスター・フレイザーの3人

表題

日本での著者(フレイザー)

芸者との午後のひと時