この新聞広告は、なかなかよいデザインだと思います。
仁藤商店(東京市神田区錦町)は、仁藤安二郎が起業した店で、明治28年頃の創業です。自転車業界としては老舗の一つです。初期の頃は、アメリカ製のクリーブランドやウエストフィールドなどの自転車を輸入販売していましたが、この広告を出す頃にはイギリスのハンバーを中心に販売するようになりました。右上のトレードマークはハンバーのものです。
仁藤商店は、その後の大震災や戦争などの浮き沈みの多い時代を経験しましたが、昭和20年頃までその暖簾を降ろすことはありませんでした。