2011年4月24日日曜日

遊輪倶楽部



 これも自転車練習所の広告です。
 大日本双輪倶楽部が開設した練習場のようです。場所は、神田駿河台御茶ノ水橋西紅梅町とあります。
 幹事が大日本双輪倶楽部員の篠 佐吉と書いてありますから、遊輪倶楽部の母体は大日本双輪倶楽部ということになります。
 大日本双輪倶楽部は、ニ六新報社長の秋山定輔が中心になり発足した倶楽部で、明治28年に12、13人の有志が集まり組織されました。上野・不忍池で開催された自転車競走会はこの倶楽部が主催しました。明治30年頃には50~60人の会員数を擁する大きな組織になっています。主なメンバーをあげますと、秋山定輔、那珂道世、鶴田勝三、小林作太郎、岩谷松平、小柳津要太、室町公大伯爵、奥平昌恭伯爵などがいました。

この広告は、明治31年12月6日発行の「運動界」に載っていました。