2025年6月3日火曜日

老舗さんぽ-59

 老舗さんぽ-59

鈴作サイクル販売

2025年6月1日、物置の整理をしていたら鈴作サイクル販売の封筒が出てきた。中にはワンとベアリングの玉が入っていた。

鈴作サイクル販売は、10年以上前に廃業していて、今は無い。現在この場所は「さがみ信金」に変わっている。当時、この「竹の花」の交差点には、はす向かいで鈴作と鈴甲の自転車店があった。何回か双方の店を訪ねているが、自転車の小物類を購入しただけで、自転車は買っていない。

なお、小田原市穴部にある鈴作商店(卸)は、緑2-118(旧町名)から移転したものだが、最近はいつもシャッターが下りている。営業を続けているかは確認していない。この鈴作商店は老舗で大正初期から始まっている。鈴作サイクル販売との関係は以前に穴部の鈴作商店の人に聞いたところ親戚筋とのことであった。

昭和29年3月26日発行の「小田原案内」長谷川晴康編に、
鈴作商店、小田原唯一の自転車・オートバイ卸商で最近新玉に分店を設けた。
とあるが、この分店も既に無い。
鈴甲自転車店(小田原市緑2-133)の広告には、富士自転車、ヒドリ自転車代理店とある。
富士もヒドリも今では懐かしい過去の銘柄である。

下は「小田原商工名鑑」 1976年版より
9.自転車・子供乗物
㈲鈴甲本店 鈴木甲子郎 栄町2-11-20
鈴作サイクル販売 鈴木義和 栄町3-11-1


ダスキンから鈴作サイクル販売宛ての封筒
1990年3月23日の消印
左は封筒と一緒にあったサンツアーのリアデイレーラー
下はサンツアーのフロントデイレーラー



さがみ信金 旧、鈴作サイクル販売 2024年
Googleストリートビュー
以下同じ

2011年は高橋洋服店

旧、㈲鈴甲本店 2024年

2013年までは「サイクルランド鈴甲」で営業

小田原市穴部の鈴作商店

大正5年発行の「日本輪界名鑑」
足柄下郡小田原町幸町 鈴木幸作
国会図書館所蔵資料
以下同じ

「大日本商工録」 昭和3年版
鈴作商店 足柄下郡小田原町緑町一
創業大正8年
SSK號、報徳號製作
鈴木作太郎

註、鈴木幸作と鈴木作太郎の関係は、親族か、それとも他人だろうか。