ジェソップの日本一周
ジェソップの日本一周自転車旅行
以下の記事は、「サイクリング」1898年(明治31年)2月29日号
自転車で日本一周、
ルイス・ジュリアン・ジェソップ、ロンドン州ポートマン・スクエア在住は、イギリスの自転車乗りで、写真、顕微鏡、そして今や人気の芸術や科学の多くに興味を持っている人物である。
自転車乗りとして、数少ないレースでの勝利以上の名声を誇り、ひどい事故に巻き込まれても、多かれ少なかれ無傷でいるという特技を持っている。
自転車での日本一周の旅を通して、目にするすべての光景と驚異を、サイクリストの目、そして旅慣れた視点から見つめ、日の出ずる国での体験を、カメラで撮影したスナップ写真とともに、『GYCLING』誌の多くの読者に伝えたい意向である。
ジョン・マーストン商会が特別に製作した、「サンビーム」を2台持参する。丈夫なクリンチャータイヤを装着し、あらゆる点で、最高の作りと装備を備えたマシンである。荷物を運ぶためのアクセサリーに加え、コーンヒルのR.&J.ベック社製の装置も取り付けて、カメラを安全かつ振動なく運ぶようにしている。カメラも2台用意。
装備の基本的な部分は以上であるが、その他、ディクシー・アンド・サンズ製の双眼鏡、気圧計、温度計、コンパス、44口径のコルト連発ライフルなどを準備。
今週イギリスを出発して日本に向かう予定。
註、他の資料を調べたが、実際に彼が日本に来て自転車で一周したと云う事績は今のところ確認できていない。
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「サイクリング」誌 1898年2月29日号