自転車関係資料 - 248
「通常物懸図教授法」 大月疇四郎 著 明治11年12月1日出版
これも前回同様に自転車として三輪車の図を載せている。
この時代「自転車」と云えば通常はこのような三輪車であったことが分かる。
17頁に、
鉄を以て製造し人これに跨り足にて車の羽(ペダル)を踏み、手にて梶(ハンドル)をとり自由に道路行くなり
とある。
日本での自転車の変遷は、江戸後期から明治19年までは形状の変化はあるものの三輪車が主流であった。
ミショー型自転車(二輪車)は既に明治初期に存在していたが、極めてまれで、日本人が積極的に乗った形跡はない。
自転車(二輪車)が通常物件になるのは、明治20年以降である。
表題
「通常物懸図教授法」 大月疇四郎 著
国会図書館所蔵
16頁
17頁
奥付