2023年6月3日土曜日

自転車関係資料 - 248

 自転車関係資料 - 248

「通常物懸図教授法」 大月疇四郎 著 明治11年12月1日出版

これも前回同様に自転車として三輪車の図を載せている。

この時代「自転車」と云えば通常はこのような三輪車であったことが分かる。

17頁に、

鉄を以て製造し人これに跨り足にて車の羽(ペダル)を踏み、手にて梶(ハンドル)をとり自由に道路行くなり

とある。

日本での自転車の変遷は、江戸後期から明治19年までは形状の変化はあるものの三輪車が主流であった。

ミショー型自転車(二輪車)は既に明治初期に存在していたが、極めてまれで、日本人が積極的に乗った形跡はない。

自転車(二輪車)が通常物件になるのは、明治20年以降である。


表題
「通常物懸図教授法」 大月疇四郎 著
国会図書館所蔵

16頁

17頁


奥付