自転車関係資料 - 251
「續々 世界商賣往来」 青山堂 1873年(明治6年)発行
ここに描かれている自転車も前回のものと同様にドライジーネとミショー型自転車が合体したような形状になっている。
「Velocipede」ヴェロシペードを「自転車」とすでに邦訳しているのも興味深い。
「續々 世界商賣往来」明治6年発行
国会図書館所蔵 14コマ
「世界商賣往來」は、明治初期に再版を含め数冊出版された本である。
商業に関する初歩的な国際知識を紹介する往来物の一つ。
橋爪貫一が著者で、加藤雷洲が挿絵を描いた。
この本は、日本の商業の歴史や現状、世界各国の商業の様子や特徴、貿易や通貨などの基礎知識を分かりやすく説明している。また、海外旅行や外国語の学習などにも役立つ情報が盛り込まれている。
当時の日本が近代化を目指して西洋の文化や技術を積極的に取り入れようとしたことがこの本からも分かる。