自転車関係資料 - 250
「泰西訓蒙図解」 下巻 田中芳男 訳 文部省、 明治4年12月発行
表紙
国会図書館所蔵
駕車部
自転車あり
この本は、子どもたちに西洋の事物や言語を教えるために、多くの挿絵とドイツ語、英語、フランス語で紹介している。例えば、野獣部では、ライオンやトラ、ゾウやキリンなどの動物の名前を教えている。また、駕車部では、馬車や荷車そして自転車も紹介している。この本は、西洋文化に興味を持つ明治日本人の姿を映し出していると云える。
自転車をよく見ると、ドライジーネとミショー型自転車が合体したような形状になっている。この時代(1871年)日本では、まだ自転車の形状とその認識が漠然としていたことが分かる。