自転車猫
この画は「團團珍聞」1880年(明治13年)3月13日発行より
この画のタイトルは「自転車猫の野遊」。
多数の猫たちが自転車で遊んでいる。
この自転車を見ると殆どが一輪車であるが、やや左上に1台だけ三輪車が描かれている。恐らく本来はすべて三輪車だが、省略して前輪の部分のみ描いたと思われる。
明治13年ごろはまさに日本ではまだ三輪車の時代であった。
自転車猫の野遊
團團珍聞 (151)
国会図書館所蔵
同上
團團珍聞とは、明治時代の風刺雑誌。野村文夫が創刊し、自由民権運動を支持した。文芸と戯画で政府や権力者を批判する。
イギリスの雑誌パンチの影響を受けている。
政府の弾圧にも負けずに刊行をつづけた。この團團珍聞は言論史にも影響を与えている。