2020年8月20日木曜日

出宮平吉自転車店

 出宮順一さんのお父さんが経営していた自転車店について、何時ごろから自転車店を始めたか少し迫ってみたい。
昭和12年発行の全国輪界興信名鑑に載っていることは既に分かっているが、さらにその前に発行された名鑑を調べたところ、大正8年発行の日本輪界名鑑にも出宮平吉の名前は出ていた。
大正5年発行の同名鑑には見当たらない。
ということは、大正6年から大正7年の間ということになり、自転車店を始めた時期がかなり絞られてきた。
先のブログでは、父親の名前は定かではないと書いたが、先に放送された日テレの番組「戦火に消えたアスリート」でもう一度確認したところ、出宮順一さんが戦地から妻の三代さんに宛てた軍事郵便の映像があり、これをよく見ると、出宮平吉様方、三代様となっていた。間違いなく父親は出宮平吉さんであることが分かった。ただし、この軍事郵便のあて先は岡山ではなく、大阪市西成区津守になっている。戦時中のことから推察するに、この住所地は疎開先だったかと思われる。

日本輪界名鑑 大正8年発行
国会図書館所蔵資料より