2025年9月18日木曜日

自轉車瓦版 第32号

 自轉車瓦版 第32号

昭和60年6月18日発行

☆先週の土曜日(昭60.6.15) リー・フランシスが見たくて、関戸自転車店(横浜市西区戸部)を尋ねた。この自転車のことは以前、雑誌、「サイクルスポーツ」(昭50.1.1発行)で紹介された。この自転車は、大正15年ごろ、既に関戸商店にあったというから、60年以上にもなる。恐らく日本では、この一台が唯一のものであろうか?リー・フランシスについては、まだ分からない部分が多い。イギリスには資料もかなり残っているだろうが、日本には殆どないと云った状況だ。ただし、自動車関係の本の中に、このリー・フランシスについて、書かれたものがあるので参考までに次に紹介したい。

リー・フランシス (Lea-Francis)もまた、ラレー・シンガー、ローヴァーなどと同じく、19世紀末のサイクル・ブーム期に自転車の製造によって身を起こした英国の小メーカーである。ただ、他の成功したメーカーとは異なり、リー・フランシスはこの揺籃期を脱するのに時間を要しただけでなく、絶えずつきまとう財政難のため、自動車生産を幾度か中断せざるをえなかった。・・・

リー・フランシスの歴史は、1895年、リチャード・ヘンリー・リーとグラハム・イングルスビー・フランシスが、コヴェントリーに高級自転車工場を開設したときに始まる。因みに、R・H・リーは独立するまでの17年間を、同じくコヴェントリーの自転車メーカー、シンガーで過ごし、最後の7年間は工場長を務めた。自転車製造が軌道に乗ると、リー・フランシスは御多分に漏れず自動車とオートバイの製造に関心を向ける。・・・

(世界の自動車№20、ラレー、E・R・A、リー・フランシス、ニ玄社 74.6.10より)

自動車の生産は、1962年まで続いたようだが、自転車については、よく分からない。今後調べたいところである。


リー・フランシスは、
リチャード·ヘンリー·リーと
グラハム・イングルスビー・フランシスにより、
1895年にイギリスのコヴェントリーで創業した自転車メーカー
後に自動車やオートバイも生産