自轉車瓦版 第61号
昭和60年7月20日発行
発行所 日本自転車史研究会(輪史会)
発行日 不定期(1部20円)
☆ラントーンの駆動方式について.
「ラントーン」、この機械は、優れた点のほとんどを兼ね備えており、駆動輪が2つではなく1つしかないため摩擦が軽減されている。手と足を同時に、あるいはどちらか一方だけで操作することができ、運転者の右手のハンドルを回すだけで機械を完璧に制御できる。
ラントーンは体の多くの筋肉を駆使し、必然的に伴う大きな摩擦を考慮すると、達成される速度は非常に大きいため、クランク軸のヴェロシペードのさらなる進歩はほとんど期待できないかもしれない。この機械のスケッチを図5に示す。
クランク軸のヴェロシペードを駆動するには、もちろん非常に大きな力が必要だが、多くの筋肉に分散されるため、舗装道路でもかなり長い時間、時速8~10マイルといった速度を維持することができりる。下り坂では、レバーの非常に速い動きで非常に疲れることが多く、急勾配の坂を登るのに必要な動作も非常に過酷である。しかし、これらのヴェロシペードの一部はウェールズや北インドで、その性能は非常に高く評価されている。
(『THE VELOCIPEDE - How to Ride a Velocipede Straddle a Saddle Then Paddle & Skedaddle 』1869年. The "Rantoone" の部分を抄訳)
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