2025年11月6日木曜日

自轉車瓦版 第44号

 自轉車瓦版 第44号

昭和60年6月30日発行

☆真船氏からの情報、

〇新聞集成『明治編年史』の自転車関係について、① 「ぜんまい仕掛の車発明」明10.5.24讀賣. 下谷龍泉寺村 野口茂兵衛 10人乗り、1日に40 里走る。②「新案自転車」明11.6.26東京日日、 芝松本町二丁目四十番地、 新谷某速力は秒速 2間 、新橋と浅草に会社を建てる。③「一種の人力車発明」明18.4.4東京横浜毎日、神奈川県下足柄上郡圓通寺村 大工長崎金右衛門(43)2人で6人乗をひく、3人で9人乗をひく、1時間2里余走る。④「小田原一熱海間人力鉄道に計画変更」汽車から人力鉄道に変更、明25.10.8朝野。⑤「鉄道人力車の発明」 明26.7.6.国民 、神奈川県下足柄下郡星崎熊治郎、勾配1間で1寸を登るのに運転器を 8寸挽くと9尺進む、1人で400貫目を載せた列車を運転出来る。鉄軌道を用へれば10両余を2人の力で容易に運転出来る。

以上、編年史よりひろい出して見た。イラストがないのでどのような物か分らない。あるいは自転車とかけ離れたものかもしれない。しかし、なにかの参考にはなるだろう。別の資料から裏付けられるとよいのだが、今後調べて見たい。

☆明治発行のに小国民」(学舎館)、自転事関係の記事あり、①M26.小国民第5年第6号、運用自転車、P.42~P.43。②M27. 小国民第6年第8号、水陸自転車、P.32。③M27小国民第6年第10号、自転車、P.33。

 小国民に限らず、当時の雑誌をたんねんに調べれば、かなり自転車関係の記事も出てこよう。いずれにしてもたいへんな労力が必要である。

※自転事に関する情報なんでも結構ですからハガキでご連絡下さい。


「ぜんまい仕掛の車発明」
明治10年5月24日 讀賣新聞
新聞集成『明治編年史』第3巻 214頁
国会図書館所蔵