水上自轉車
以下は「偕行社記事」にある水上自轉車について
〇水上自轉車
自轉車世界に流行してより、或いは空中自轉車あり、或いは水上自轉車あり、水上自轉車の説計2,3にして止らざるか中に近頃英人の工夫に成るものにて本人自らは水上自轉車中の完全なるものなりと誇称するものあり其形狀は葉巻煙草にも似たるものにて是にては直に顛覆するが如きも下部には深き龍骨ありて其危險を防ぐ全體の長殆ど10呎なり悉く『アルミニアム』を以て造りたれば差して重からず上部の諸装置は凡て陸上自轉車に異ならずして鐙を踏まば例の如く鏈車を回轉せしめ鏈車の運動は傳へて葉巻煙草形の船體を回轉せしめ此にて自轉車は自由に水上を駛走し行くものなりとぞ
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「偕行社記事」 第177号
1897年9月5日発行
国会図書館所蔵
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