鐵道人力機車の發明
「明治26年7月6日、国民新聞」
神奈川県下足柄下郡星崎熊治郎氏が、今回農商務省に特許を出願せし鐵道人力機車は人力を以て車を運轉せしめ、汽車鐵道馬車電氣車等に代用すべきものにて、木製のまま試驗せし成績に依るに、一間一寸の勾配ある高處に曳き上るに該機車の運轉器を八寸挽く毎に九尺進行し、一人の力にて四百餘貫目の重量を載せたる列車を運轉し得たりといへば、之を鐵製となし鐵軌道を用へば鐵道用列車に貨物を積載し、十餘輛を聯接したるものを、二人の力にて容易に運轉するを得べしといふ。
鐵道人力機車の發明
明治26年7月6日付け国民新聞
「新聞集成明治編年史」 第八卷
昭和15年発行
国会図書館所蔵

