創業は慶応二年(1866年)、長崎市万屋町(現在は浜町)で、吉田宗吉信武が、自分の名前の2字をとり「吉宗」という商号で開業。茶碗むしや蒸寿し専門の店である。
茶碗蒸しの歴史は、寛政年間に京都・大阪ではじまったと伝えられている。
その後、江戸や長崎にも広まっていったとされる。
四国伊予藩士だった吉田宗吉信武は、長崎の肥後藩邸に出入りする内に、この茶碗むしに出合いそのおいしさに魅了され、店を出すことを決意、新しい時代の流れを先取りして武士から商人に鞍替えしたと思われる。
浜町の吉宗本店は昭和二年(1927年)に建設される。
おそらくこの絵葉書もそのころに発行されたと思われる。
店の前にずらりと並んだ自転車が、この店の隆盛ぶりを物語っている。
吉宗本店
1927年(昭和2)に建設
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